その他配置担当
【ここは最後の選択肢】
毎度のことですが、このジャンルは、申込書セットに「作品名、作家名、雑誌名などが特定できる場合と、ジャンルの複合の場合は"その他"以外で申し込んでください」と書いてあることから明らかなように、他に選ぶ選択肢がない場合のみ、使用しないでください(続く)。
ですので、カゲロウプロジェクト、Mix Speaker's,Inc、PSYCHO-PASS、心霊探偵八雲、まおゆう、VOCALOID、SHERLOCKという頒布物概要で、ここに申し込まれても(C84実例)、困るというか、さようならです(続く)。
Webコミック作品のパロディの場合、どこに申し込むべきか困るのはわかりますが、この ジャンルではありません。FC(少年)、FC(少女)、FC(青年)の内、元作品の相応しい ジャンルで申込んでください(続く)。
また、オリジナルの場合は、「創作(少年)」「創作(少女)」「歴史・創作(文芸・小説)」「デジタル(その他)」などが該当ジャンルになります。ご自分のサークル活動に相応しいジャンルで申込んでください(続く)。
後、カットや頒布物概要に「何か出します」とだけ書かれましても……。また、カットに絵だけ頒布物概要に「同人誌」とだけ書いてあっても……。
【カタログにその他ジャンルがない理由】
実際に配置する場合は、一番親和性が高そうな「評論・情報」と一緒に配置しています。したがって、カタログ上には「その他」のジャンルがありません。
配置担当
【申込書の書き方】
参加申込書セットに書いてあることをもう一度細かくおさらいしてまいりましょう。それだけでサークルカットや短冊についての書類不備は殆ど無くせるはずです。連続で落選している方も、ご一読いただければミスは無くせると思います。次回申込の際の参考にしてみてください。オンライン申込の方も読んでおいて損はないですよ。
【大前提】
『コミックマーケットはアマチュアの為の展示即売会です。法人、営利目的などの団体の参加は基本的にお断りします。また頒布物もオリジナルのものに限ります。』 企業で参加されたい場合は企業ブースの方にお申込みください。詳しくは「コミケット公式サイト: 企業参加サポートページ」をご覧ください。
【申込書の書き方】
カタログカットページのデジタル化に伴って、短冊作成時の「お約束」が若干ながら変更になっています。できる限り一つ一つ丁寧に解説していきますので、お手元に参加申込書セットをご用意いただき、オンライン申込の方は、circle.msにあるカットのテンプレートページも参照しつつお読みいただけると理解が早いと思います。
『書類記入は全て黒一色のペンなどを使い、楷書(英字はブロック体)で丁寧にわかりやすく記入して下さい。鉛筆の使用や、"ブルーブラック"などの色の付いたペンの使用は禁止です。』 配置用データや封筒、短冊のサークルカット以外を記入する場合はこれに従ってください。サークルカットの場合は後述します。
【説明の前に】
用語の統一を行いましょう。通常の短冊はcircle.msに用意されているカットテンプレート《短冊A》と同一のものです。カット内は枠線で区切られ、左上に「スペース欄」、右上に「サークル名欄」、中央に「カット欄」となっています。《短冊B》の方はサークル名欄とカット欄を区切る枠が無く「カット欄」のみとなっています。
【短冊の書き方】
『各記入欄にD.配置用データの内容を正確に書き写して下さい。』 書いてある通りですが、意外とミスも多い部分です。特に「サークル名(カナ)の表記ミス」「前回受付番号や生年月日、性別、ジャンルコード、前回搬入数や販売数等の未記入」「頒布物概要の食い違いや表記内容の違い」などが目立ちます。
『短冊を2枚以上送付した場合は、書類不備とします。』 予備は入れなくて結構です。また切ったカットを用意してくださる方もいらっしゃいますが、これも結構です。逆に、短冊からカット部分を切り取ってしまった場合は、テープで止めてあっても書類不備となります。申込書の二片の内、片方は書き損じたときの予備ですよ。
『スミ一色(ボールペン、鉛筆は禁止)で書いて下さい。』 サークルカットを鉛筆やボールペンで描きますと、描かれた部分がかすれたり綺麗に印刷に出ない可能性があります。ちゃんと印刷に出ない以上、カタログに掲載しても意味無しということで……。ともかく、上記筆記具でのカット記入はお止めください(続く)。
カットページのDTP化に伴い、郵送申込分のカットはスキャニングして掲載されるようになりました。しかし、即書類不備ということではなくなりましたが、依然としてカット内での「ボールペン」使用は禁止のままです。サークルカットを描く際には、書き文字のワンポイントと言えども「鉛筆・ボールペン」以外をご使用ください(続く)。
プリンタで出力したカットやコピーして作成したカットなどで、しっかりとした白黒2値で作成されたものでなければ、書類不備となる可能性が高まります。結論として、意図したものがカタログ掲載時に出れば構わないのですが、そうならないと判断されたものは、書類不備と扱われてしまいます。十分に注意してください。
『アタリ線はスキャニング時に読み込む可能性があるので薄めに書いて下さい。』 ですので、濃い目の色鉛筆の使用はなるべく控えてください。カタログを見ていると、若干ながら下書き線が見えているものがありましたので、アタリ線・下書き線を濃く描かないように注意してください。
『頒布物概要の記入に沿った内容で書いてください』 単純な話です。Aというアニメの本を出すと書いてあってカットがBというマンガのキャラだったり、書いてあるカップリングからは想像できないようなカットだったり、一般向と書いてあるのにカットが男性向だったり……。正直な話、配置のしようがありません……。
『左上にはスペースナンバーを入れますので、何も記入しないで下さい。』 ようやく減ってきましたが未だにここの不備が多いので、詳しく書きましょう。まず、一切の描きこみは禁止です。左上枠内に絵を描いたりすれば、即書類不備となります。また、枠内を塗りつぶしたり、枠自体を消したり加工しても書類不備となります。
『また、外枠、および左上の部分を区切っている枠を消さないで下さい。』 オンライン申込の場合は強制的に枠部分が上書きされます。郵送申込でも枠については上書きを行なっています。この上書き修正によりカット内の肝心な部分(サークル名や活動内容など)が一部でも隠れてしまった場合、抽選洩れとすることがあります。
『右上の部分は〜。サークル名は必ずカット内に分かりやすく記載して下さい。』 本来はサークル名を記入する場所です。カット欄にサークル名が書いてあっても、ここを空白にしてあると基本的に書類不備となります(サークル名部分のインレタが剥がれたと認識しますので、オンライン申込でもカット不備の扱いとなるためです)。
【短冊の書き方 その11】『右上の部分を区切っている枠は、なるべく消さないで下さい。』 なるべくですので、別に消してもそのことによる書類不備はありません。逆にサークル名をカット欄に書く場合は、枠線を消してサークル名欄とカット欄を繋げてください。オンライン申込の場合は、始めからテンプレート《短冊B》を使用してください。
『サークルカットは冊子版カタログに掲載される際に約66.7%縮小されます。』 意外と この注意を忘れてカットを作成されている方を見受けます。郵送にせよオンラインにせよ、小さい文字や細かいトーンやグラデはまず潰れます。確認方法としては、まず印刷してそれを少し濃いめに掲載時の大きさで縮小コピーしてみてください。
『複数サークルの連続したカットはご遠慮下さい。』 合体申込において、二つのサークルカットが連続することで判るようなカットやレイアウト、鏡写しにしたようなカット、または同じようなデザインで構成されたものも時として連続したカットと判断されます(特にオンライン申込でのこの不備が多くなってます)。
『カットに何かを貼る場合は〜。』 もしこちらに到着した後で、事務作業上でカットが破損したとしても直せる限りは直しますが、貼ってあったものが紛失してしまった場合、直しようが無いのでそのままサヨナラに……。サークル名ロゴや髪のトーンなど、剥がれやすいものはご注意ください(続く)。
プリンタ出力したものやコピーを貼り付ける際の注意点として、紙質と糊との相性に十分注意してください。相性が悪いものですと、使用されている物質と化学反応を起こしカット全体が黄色く変色してしまい、酷いものになるとスキャニングしても真っ黒くなってしまうものもあります。1ヶ月は変色しないことをご確認ください。
『貼り込む紙が厚い場合、スキャニング時に影がでてしまいますので薄い紙を、スキャニング時に写り込まないように裏に何も書かれていない紙を使ってください。』 説明はいりませんね。裏写りはもとより、厚手のシール時のもの(出力したものやインレタなど)を貼ってある場合、やはりうっすらと影が出てしまいます。
『ロゴマークなど知的所有権に抵触するものは、使用しないで下さい。』 メーカーやブランドのロゴマーク、作品のタイトルロゴ、また(TM)などが付記されているマークなどをカット内でそのまま使用しないようにしてください。難しい問題に発展する事もありますので、疑わしいカットの場合は抽選漏れの扱いになると思います。
『写真使用の場合、肖像権や著作権などに抵触しないものにして下さい。』 特に人物が写っているものは、それが例えサークル代表者本人であれ、それをこちらで判断する術はありませんので、使用する際には十分に注意して使用するようにしてください。使用許諾を受けた際には、その旨を頒布物概要に明記してください。
出力したカットを貼りこむ際の一番の理想は、1)まず左上部分を黒枠部分にかからないように切る。2)外枠の黒枠部分にもかからないように周りをきれいに切る、3)黒枠ギリギリにカットを張り込む(影が出にくい)、4)剥がれないように糊でしっかりと貼る(メンディングテープは確実に剥がれ、プラスチック糊は粘着力が弱い)。
困った申込例:1)カットがカラー(白黒で作成して)、2)カットにメーカーロゴや商標、元作品のタイトルロゴをそのまま使用している(勝手に使っちゃダメ)、3)カットに元の作品の写真をそのまま使っている(せめて一工夫を)、4)短冊の周りをきれいに切っていない(点線に沿ってきれいに切ってね)(続く)。
5)短冊自体を自作したもの、もしくは短冊ごとコピー(申込書の短冊を利用してください)、6)カット部分の枠線のみを残しカット欄をくり抜き、後ろからカットをはめ込む(素直に上から貼ってください)、7)合体時の短冊入れ違い(オンライン申込でもアップロードされたカットが互い違いになっていたり……)(続く)。
8)合体相手とジャンルコードが違う(共々書類不備です)、9)カットをコピーした紙が、裏紙や広告の裏でそのまま裏が印刷に出てしまうもの(もう少し気を遣いましょうよ)、10)短冊を封入の際に天地を逆に入れてしまったがために、開封作業でカット自体が切られてしまった(短冊裏に注目!書いてあるでしょ?)(続く)。
11)カットが真っ白、短冊も真っ白(オンラインでアップが間に合わなかったものもコレ)、12)短冊無し(…………)、13)カットやトーンの糊付けが甘く剥がれてしまった、14)逆に糊が多く、カットの回りにはみ出してしまってカットが糊だらけ(配置用データにくっついて離れないんですよね。剥がしてもビリビリだし……)。
【その他の注意】
1)配置用データが「山折り」に沿って折っていない(折りなおすの大変)、2)申込とカ ットのサークル名が違う(省略系など認める場合もありますが、スペルミスも含めてて基本的にNGです)、3)「○連没です」と書いてあるのに、前回・前々回受付番号が書いてない(この番号で追ってますので必ずご記入を)(続く)。
4)貼ってあるのが「払込金受領証」(それはご本人様保存用、貼るのは右端の「郵便振替 払込受付証明書」です)、5)機械振り込みしたもの(窓口受付のハンコが必要です)、6)払込受付証明書が貼ってもないし入ってもいない(貼り忘れました?)、7)真っ白な払込受付証明書が貼ってある(流石に参加費は払って……)。
【短冊の書き方】
『カットはサークルの顔です。』 貴方のサークルがどんなサークルでどんな活動しているか、基本的にはそのサークルカットでしかわからないわけです。これは当日買いに来てくれる方や、実際に配置を行っている配置担当者ですらそうなのですから……。気合の入ったカットで、できる限り丁寧にお願いしますね。
最後になりますが、連続落選救済も書類不備やダミー申込発覚で無効となります。「今回は必ず当選するから」といって気を抜いて注意を怠ったり、複数サークルの申込をすれば、それはそのまま貴方に「抽選漏れ」という形で返っていきます。作品発表の機会を、自らの手で摘み取ってはいませんか?
私たち配置担当は、できる限り多くのサークルを入れ、当日を楽しく過ごしてもらうために配置場所やカタログの並び順に気を遣います。またそのジャンルを好きであるからこそ本を買いに行き、またはそのジャンルで活動しています。貴方の「好き」は、その申込書類やサークルカットから、受け止めることはできますか?
【オンライン申込】
既に申込全体の約8割がオンライン申込となっています。それに伴い、オンライン申込でも書類不備の数が増えています。いくら郵送申込の時に発生するような書類不備がないとは言え、人間のすることですから必ずどこかに間違いが発生してもおかしくありません。そこでオンライン申込時の注意点を挙げていきます。
基本的事項ですが「タイプミス」が非常に多いです。また、カット内のサークル名が略しすぎていて元のサークル名が判らなかったり、まったく違うサークル名だったり……。他にも、氏名にペンネーム、住所が空白や途中で切れていたり番地が抜けている、住所にURLやメアドが書かれている、と挙げればキリがありません(続く)。
それと英字サークル名のスペルミスがかなり多いです(1文字多かったり少なかったり、LとRを間違えていたり)。また、不備ではないですがカットと表記が違うのも気にはなります(全角半角がごちゃまぜだったり、大文字小文字が合ってなかったり)。入力するサークル名とカット表記は必ず「同一」でお願いします(続く)。
特に住所・氏名については、当選時のサークル通行証、抽選洩れ時の払出証書の郵送先ですから、落ち着いて入力してください。オンライン申込は、今回のC84から受付確認ハガキの発送がなくなり、受付確認メールの送付になりました。メールが到着したら、Circle.msのイベント申込履歴を確認してください。
【閑話休題】
住所の話が出たのでついでに……。オンライン申込が増えたせい、という訳では無いのでしょうが、住所欄に「私書箱」や「郵便局留め」を記入される方が徐々に増えてきている気がします。全て書類不備として扱っております。『必ず申込責任者の在住住所を記入して下さい。』と申込書セットもなっております。
【オンライン申込】
最近、コミケットって国際化したなぁと思います。と言うのも、代表者名に異国の名前を良く見かけるようになったのですが、いかんせん準備会のシステムはまだ外国語(中国語や台湾語(繁体字や簡体字)・韓国語(ハングル)・ロシア語など)に対応してません。カタカナや英字での記入をお願いいたします(続く)。
割り込みます。現在コミケットのシステムでは、JIS第1水準・JIS第2水準の漢字しか扱えません。その理由の1つには、抽選洩れサークルにお送りする払出証書が、JIS第1水準・JIS第2水準の漢字しか受け付けないからです。ご理解ください(詳しくは「JIS_X_0208」で検索してみてください)。
ジャンルコードと共に入力するジャンル補足ですが、殆どのジャンルでジャンル内のサブ ジャンルを設定できるようになっています。そして、配置担当者に引き渡される際、このジャンル補足でソートされた状態で渡されます。該当する箇所が判らなければ未選択で構いませんが、逆に選択する場合は間違えないようにしてください。
ほんの少しですが、カット内のサークル名欄の罫線がずれていたり、枠に潰されているものがありました。C80からサークルカットの大きさそのものが変更になっていますが、未 だに古い方を手直しして使っているのでしょうか? それとも他のイベントのものを流用しているのでしょうか? アップ時の注意点としては……(続く)
アップロードされたサークルカットは、1)テンプレと違うサイズの場合、アップロードできず受付されません。2)全てのカットにカットテンプレ《短冊B》の枠部分が上書きされています(スペース欄および外枠について、一切の編集を無効化しそれによる書類不備を無くすための処置です)。
PC上だけで作業していて、印刷されることを考慮に入れて作成されたのでは無いだろうな、と思われるくらい小さなフォントで記述されたサークルカットを見かけます(特に印刷とは普段縁のない「同人ソフト」や「デジタル(その他)」のジャンルで)。潰れて読めないと判断されれば、そのまま抽選洩れとなります(続く)。
同様に、レイヤーを使って文字要素を絵に載せる場合、下の絵に文字が埋もれてしまうサークルカットも少なくありません。こちらも、あまりに読めないと判断される場合は、そのまま抽選洩れとなります。
黒ベタに白抜きのカット、目の細かいトーンやグラデ、グレースケールのカットなど、カタログ掲載時に真っ黒にしかならない?というカットも多いです。ROMカタログですらうっすら見える程度ですから、冊子版カタログの方は……。ホワイトバランスの調整や文字の大きさ、文字の周りを縁取りするなど見やすさも考えてください。
頒布物概要やサークルカットにURLだけ書いてあるものや、「←これで検索」と矢印指定されているものがありますが、作業中にネット環境が必ずあるわけではありません。しかも、特に冬コミの配置作業期間は短いので、その一手間をかけるくらいなら他のサークルさんを……、となる担当者もいるかもしれません(続く)。
それと、ジャンル補足が選択してあるからといって、頒布物概要に活動内容が記入されていないものも散見されます。そのサブジャンル内でどのような活動をされているのかを知りたいのですから、説明が無い以上、誤配置防止のためにあえて配置しない、ということになるんです。ここが「配置上一番肝心な場所」なんですよ?
オンライン申込は「手を抜く」ためにあるのではなく、「手を掛ける時間を増やす」という発想の転換を行ってください、ということをお伝えしたくなるくらい、酷いカットや申込があるということなのですが……。もうこれを読んでいる時点で次回が始まっていますよ。早速申込準備を始めてみてはいかがですか?
circle.ms にサークルカットのテンプレートやサンプルが掲載されていますので、参考にしつつ作成してみてください。オンライン申込では、基本的に記入漏れによる書類不備はありませんから、誤記入やカットのアップロードミスには十分に気をつけてください。それでは次回のお申込、配置担当者一同心よりお待ちしております。
【どうでしたか?】
配置担当者の一言コーナーをお送りいたしました。ご意見、質問、感想などはアンケート欄にご記入いただければ、全て目を通させていただいておりますので、そちらにお願いいたします。それでは、また次回〜! (参加見合わせの件では配置担当もだいぶ凹んだんです。こんなことは二度と起こしたくないですね……)