その他配置担当
【ここは最後の選択肢】
このジャンルは、申込書セットに「作品名、作家名、雑誌名などが特定できる場合と、ジャンルの複合の場合は“その他”以外で申し込んでください」と書いてあることから明らかなように、他に選ぶ選択肢がない場合のみ、使用しないでください(続く)。
ですので、『心霊探偵八雲』『京極夏彦』『自主製作映画』『いぬかみっ!』『まりあ+ほりっく』『VOCALOID』『黒執事』『ニコニコ動画』『純情ロマンチカ』などで、このジャンルに申し込まれても(C76実例)正直困ります。また、オリジナルの場合は、「創作(少年)」「創作(少女)」「創作(文芸・小説)」などで基本的にお願いします。
【カタログにその他ジャンルがない理由】
実際に配置する場合は、一番親和性が高そうな「評論・情報」と一緒に配置しています。したがって、カタログ上には「その他」の配置がありません。
アクセサリー配置担当
【配置用データ】
販売予定の項目を記入して下さい。書いてない場合は、何も持って来ないと判断せざるを得ません。
頒布物概要には持ってくる作品の傾向を書いて欲しいのであって、配置して欲しい場所(ブロック角に配置して下さい等)を指定されても困ります。
【短冊】
カットは貴方の作品をアピールするための窓口です。小さい窓ではありますが、カットにも作品同様、愛情と熱意をもって丁寧に作成して下さい。
【ジャンルコード】
910アクセサリーは、以前110創作(少女)に含まれていましたが、頒布物の傾向の違いから分かれて独立したジャンルになりました。ですので、基本的にオリジナルの作品を扱うサークルを対象としています(続く)。
作品名が特定できる場合はそのジャンルで申し込んで下さい。つまり、貴方のオリジナルではないキャラクターのグッズは、そのキャラクターのジャンルで申し込んで欲しいという事です(続く)。
【ジャンル名】
今は「アクセサリー」となっていますが、アクセサリー中心というわけではありません。このジャンルでは、オリジナリティーのある、個性的な、一般のお店では基本的には買うことのできない、自慢の作品を持って参加していただきたい!と思うわけです(続く)。
というわけで。ジャンル名の変更を検討しています。サークルの方からのご意見も参考にさせていただきたいので、良い名称がありましたら、配置用データ裏のアンケートに「こんなジャンル名はどう?」と御意見をお寄せ下さい。お待ちしてまーす。
【ジャンル補足・ドール】
ドールに関しても「オリジナリティーのある、個性的な、一般のお店では基本的に買うことのできない」については同じです。それとお願いです。頒布物概要に略語で、彼、彼女達の名前を書かないで下さい。よろしくお願いします。
【ジャンル補足・服飾】
服飾に関しても「オリジナリティーのある、個性的な、一般のお店では基本的に買うことのできない」については同じです。よろしくお願いします。
配置担当
【募集】
ぶっちゃけ、昨今のカップリング表記の多様化に配置担当者がついていけておりません(特に簡略形とかね)。というか、個人が勝手に作っているだけかもしれないのですが、それに振り回されているのも確かです。また、同じ表記方法でもジャンルにより解釈が違うものもあり、どうすりゃいいものかと……(続く)。
そこでジャンル間を越えて「カップリング表記」についてある程度精通してらっしゃる方、もしくは自ジャンルにおいては「この様な表記方法があり、意味としてはこんな感じです」と解説できる方からの情報をお待ちしております。次回申し込み時にアンケートもしくは別紙としてお送りください。よろしくお願いします(続く)。
と、募集をかけましたところ毎回何通かお送りいただいております。今後の配置作業の参考にさせていただきます。また、これからも新しいジャンルで新しい言葉や記号が生まれてくると思いますので、ご自分の活動しているジャンルで気になることがありましたら、これも含めてご意見をお待ちしております。
【短冊の書き方】
申込書に書いてあることをもう一度細かくおさらいしていきましょう。これだけでサークルカットや短冊についての書類不備はほとんど無くせるはずです。連続で落ちているサークルさんももう一度見返してみればミスは無くせると思います。次回申し込みの際の参考にしてください。
『各記入欄にD.配置用データの内容を正確に書き写してください。』 まぁ書いてある通りですが、意外とミスも多い部分です。特に「サークル名(カナ)の表記ミス」「前回申込や販売数の未記入」「頒布物概要の食い違いや表記内容の違い」などが目立ちます。あくまでも同じものを忘れないように書いてください。
『短冊を2枚以上送付した場合は、書類不備とします。』 予備は入れなくて結構です。また切ったカットを用意してくださる方もいらっしゃいますが、これも結構です。逆に、短冊からカット部分を切り取ってしまった場合は、テープで止めてあっても書類不備となります。申込書の二片の内の片方は書き損じたときの予備です。
『スミ一色(ボールペン、鉛筆は禁止)で書いてください。』 カット部分で鉛筆やボールペンを使用して描かれたサークルカットでは、書かれた部分がかすれたり印刷に出ない可能性が高いです。ちゃんと印刷に出ない以上、カタログに掲載しても意味が無いとして、上記筆記具でのカット記入は書類不備として扱っています(続く)。
また、プリンタで出力したカットでも、しっかりとした白黒2値(グレースケール)で印刷されたものでなければ、やはり書類不備となります。結論として、意図したものがカタログ掲載時に出れば構わないのですが、そうでないと判断されたものは、書類不備と扱われてしまいます。十分に注意してください(続く)。
プリンタの癖なのかもしれませんが、白黒二値で印刷したのにも関わらずうっすらと他の色が載っているものや、全体が赤み、青み、緑がかった色で印刷されているものをよく見かけます。プリンターやインク、紙の特性を理解し、カタログ作成時まで変色を起こさないような研究を各自忘れないでください。
『頒布物概要の記載に沿った内容で書いてください』 単純な話です。Aというアニメの本を出すと書いてあってカットがBというマンガのキャラだったり、書いてあるカップリングからは想像できないようなカットだったり、一般向けと書いてあるのにカットが男性向けだったり……。正直な話、そのまま抽選洩れだと思います。
『左上にはスペースナンバーを入れますので、何も記入しないでください。また、紙、トーン、保護フィルムなどを上から貼らないでください。』 ようやく減ってきましたが未だにここの不備が多いので、詳しく書きましょう。まず、一切の描きこみは禁止です。ここにかかるように絵を描いたりすれば、即書類不備となります(続く)。
それからこれはプリンタ出力や、コピーしたものを貼りつけてくる方に多いのですが、左上の部分を切り取らずに、全面貼付されたものも書類不備です。この部分はカタログ編集時、カットがバラバラにならないように配置後印刷に出ない色で配置場所を記入しています。ですので、あらゆる加工は絶対に行わないでください(続く)。
『左上の部分を区切っている枠を消さないでください。』 ここも同様に不可侵な場所です。枠線を加工したり消したりした場合、やはり即書類不備となります。ですので、カットを上から貼りつける際にはここにもかからない様に工夫してください。もしかかってしまったら、同様の幅で枠を上から書いてください。
『右上の部分は…。基本的にサークル名のみを記入してください。』 最近ではあまりうるさくは言ってませんが、本来はサークル名を記入する場所です。ここを空白にして、カット欄にサークル名だけを書いてくるのはお止めください(サークル名部分が剥がれたと認識され、カット破損の扱いとなるためです)。
『右上の部分を区切っている枠は、なるべく消さないでください。』 なるべくですので、別に消してもそのことによる書類不備はありません。逆にサークル名をカット欄に書く場合は、枠線を消してサークル名欄とカット欄が繋がっているようにしてください(前記同様、剥がれたのかこういうカットなのか判らないためです)。
『サークルカットはカタログに掲載される際に約63.8%縮小されます』 意外とこの注意を忘れてカットを作成されている方を見受けます。郵送にせよオンラインにせよ、小さい文字や細かいトーンやグラデはまずつぶれます。確認方法としては、まず印刷してそれを少し濃いめに掲載時の大きさで縮小コピーしてみてください。
『複数サークルの連続したカットはご遠慮ください。』 合体サークルで多いのですが、二つのサークルカットが連続することで判るようなカットだけでなく、鏡写しにしたようなカット、または同じようなデザインで構成されたものも時として連カットと判断されます。合体で申し込まれる方はご注意ください。
『カットに何かを貼る場合は、半年後に剥離しない状態でお願いします。』 もしこちらに到着した後で、事務作業上でカットが破損したとしても、直せる限りは直しますが、貼ってあったものが紛失してしまった場合、直しようが無いのでそのままサヨナラに……。サークル名ロゴや髪のトーンなど、剥がれやすいものはご注意ください(続く)。
またプリンタ出力したものやコピーを貼り付ける際の注意点として、紙質と糊との相性に十分注意してください。相性が悪いものですと、使用されている物質と化学反応を起こしカット全体が黄色く変色してしまい、酷いものになるとコピーしても真っ黒くなってしまうものもあります。まずはご自分で試してみては?
『ロゴマークなど知的所有権に抵触するものは、使用しないでください。』 企業やブランドのロゴマーク、作品のタイトルロゴ、また(TM)などが表記されているものをそのまま使用しないように心掛けてください。難しい問題に発展する事もありますので、疑わしいカットの場合は抽選洩れの扱いになると思います。
『写真使用の場合、肖像権や著作権などに抵触しないものにしてください。』 特に人物が写っているものは、それが例えサークル代表者本人であれ、それをこちらで判断する術はありませんので、使用する際には十分に注意して使用するようにしてください。使用許諾を受けた際には、その旨を頒布物概要に明記してください。
出力したカットを貼りこむ際の一番の理想は、①まず左上部分を黒枠部分にかからない様に切る。②外枠の黒枠部分にもかからない様に周りをきれいに切る(もしくは、黒枠を同じ幅分マジックで書く)、③はがれないように糊でしっかりと貼る(貼る際の注意は前記しています)
全く減らない困った申込。①カットがカラーのもの(白黒で作成してください)、②カットにメーカーロゴや商標が入っているもの(勝手に使っちゃダメ)、③カットに有名人の写真を使っているもの(肖像権とか・写真の著作権とかややこしい)、④短冊の周りをきれいに切っていないもの(点線に沿ってきれいに切ってね)(続く)。
⑤短冊自体を自作したもの、もしくは短冊ごとコピー(申込書の短冊を利用してください)、⑥カット部分の枠線のみを残しくり抜き、後ろからカットをはめ込む(素直に上から貼ってください)、⑦短冊入れ忘れ、合体時の短冊入れ違い(実はオンラインでも多い)、⑧合体相手とジャンルコードが違う(両方共々書類不備です)(続く)。
⑨カットをコピーした紙が、裏紙や広告の裏でそのまま裏が印刷に出てしまうもの(そういう演出なの……?)、⑩短冊を封入の際に天地を逆に入れてしまったがために、開封作業でカット自体が切られてしまった(短冊裏に注目! ちゃんと書いてあるでしょ?)、⑪カットが真っ白、短冊も真っ白(……)、⑫短冊無し(………)(続く)。
⑬カットやトーンの糊付けが甘く剥がれてしまったがために、連没にもかかわらず救済が受けられなくなってしまった(連没救済は不備が無い場合に有効です)、⑭逆に糊が多く、カットの回りにはみ出してしまってカットが糊だらけ……(配置用データにくっついて離れないんですよね。剥がしてもビリビリだし……)。
【その他の注意】
①配置用データが「山折り」に沿って折っていない(束ねるときに、折りなおすの大変なんですよ)、②申込とカットのサークル名が違う(省略とはではなく違う場合はそのまま書類不備となります)、③アンケートに「○連没です」と書いてあるのに、前回・前々回受付番号が書いてない(当落に関係なく番号は保存してください)(続く)。
④払込受付証明書が貼ってもないし入ってもいない(流石に参加費は払っていただかないと……)、⑤郵便局の日付印がない真っ白な払込受付証明書が貼ってある(え〜)、⑥貼ってあるのが「払込金受領証」(それはご本人様保存用です、貼るのは右端の「郵便振替払込受付証明書」ってヤツね)、⑦機械振り込みしたもの(窓口でお願いします)
民営化に伴って(?)、郵便局の窓口の事務処理がビミョーになっています。払込受付証明書に日付印を押さないで、戻してしまう場合がままあります。準備会としては、窓口が押し忘れたのか、お金を振り込まなかったのかは、わかりません。したがって、郵便局の日付印のない真っ白な払込受付証明書が貼っている場合はすべて書類不備となります。郵便局の窓口では、よく確認して下さい。
【短冊の書き方】
『サークルカットはサークルの顔です。』 貴方のサークルがどんなサークルでどんな活動しているかは、そのサークルカットでしか判らないわけです。これは当日買いに来てくれる他の方や、実際に配置を行っている我々ですらそうなのです。気合の入ったカットでできる限り丁寧にお願いしますよ。
最後になりますが、連続抽選洩れ救済も、書類不備やダミー申込発覚で無効になります。「今回は必ず当選するから」といって気を抜いたり、複数サークルの申込をすれば、それはそのまま貴方に「抽選洩れ」という形で返ってきます。作品発表の機会を、自らの手で摘み取ってはいませんか?
私たち配置担当は、できる限り多くのサークルを入れ、当日を楽しく過ごしてもらうために配置場所や配置の順番に気を遣います。またそのジャンルを好きであるからこそ本を買いに行き、またはそのジャンルで活動しています。貴方の「好き」は、その申込書やサークルカットから、私たちに受け止められることはできますか?
【オンライン申込】
前の方でも書きましたが、ついに申込全体の約半数がオンライン申込となりました。ここまで浸透するまで意外と早かったのではないかと思います。とはいえ、数が増えれば不備も増えるわけでして……。オンライン申込をされる方向けに別途注意点を挙げてまいりましょう。
基本的事項ですが「タイプミス」が非常に多いです。また、カット内のサークル名が略しすぎていて元のサークル名が判らなかったり、まったく違うサークル名だったり……。また、氏名がペンネーム、住所が空白や途中で切れている、住所にURLやメアドが書かれている、と挙げればキリがありません。
特に住所・氏名については当選後のサークル通行証、抽選洩れ後の払出証書の郵送先なのですから落ち着いて入力してください。申込書セットにあります期日より1週間以上経っても「受付確認葉書」が届かなかった場合、(日本郵政もちょっとナニですが)誤入力の可能性が高いです。くれぐれも落ち着いて入力してください。
ほんの少しですが、カット内の罫線位置が全然違うものがありました。多分、他のイベント用に作ったサークルカットを代用したのだろうと邪推しますが……。こちらに納品される段階で、circle.ms に掲載されているテンプレートの「短冊B」のものが上から被されて印刷されます。今回見たケースでは……(続く)。
「カット左上部分がいびつな形で二重になってしまっているもの」「テンプレートの外枠部分を削って作成し、印刷段階でまず縦横比に関係なくテンプレの大きさまで拡大され、上から「短冊B」が上書きされたために、上下左右が変に切れてしまっているもの」などなど……。枠も込みでテンプレですから、お気を付けください。
『カットは63.8%に縮小されて掲載されます』 この大原則を忘れて作成されているカットをよく見ます。データから直接版下が起こされるわけではなく、一度印刷されたものが版下となりますので、文字の大きさやトーンの細かさには十分配慮してください(続く)。
また、黒ベタに白抜きのカットや目の細かいトーンやグラデ、グレースケールのカットなど、カット掲載時に真っ黒にしかならないのではないか、というカットも多いです。CD-ROMカタログですらうっすら見える程度ですから、カタログの方は……。ホワイトバランスの調整や文字の太さ、ポイントを大きさ、見やすさも考えてください。
頒布物概要にURLだけ書いてあるものや、「←これで検索」と矢印指定されているものがあるのですが、作業中にパソコンが必ず立ち上がっているわけじゃありません。しかも、冬コミの配置作業期間は短いので、その一手間をかけるくらいなら他のサークルさんを……、となる担当者もいるかもしれません。
オンライン申込は「手を抜く」ためにあるのではなく、「手を掛ける時間を増やす」という発想の転換を行っていただけると助かります。ということをお伝えしたくなるくらい、酷いカットや申込があるということなのですが……。もうこれを読んでいる時点で次回が始まっていますよ。早速準備をはじめて見てはいかがですか?
コミケットのWebサイトにサークルカット作成時の注意点やサンプルが、circle.ms にサークルカットのテンプレートが掲載されてますので、参考にしつつ作成してみてください。オンラインからの申込では、基本的に書類不備はありませんから、誤記入やカットのアップロードミスには十分に気をつけてください。それでは!
【どうでしたか?】
配置担当者の一言コーナーをお送りいたしました。参考になりましたでしょうか? ご意見、ご質問、ご感想などは配置用データ裏のアンケート欄にご記入いただければ、目を通させていただいておりますので、そちらにお願いいたします。それでは、また次回〜! (夏の間にインフルエンザ、収束していますように……)
【たかが…されど…】
一言コーナー担当:配置担当者の一言コーナーを隅から隅まで熟読して居られる方はもうご存じかもしれませんが、配置担当が変われといえど、そのほとんどが同じ内容でありコミケカタログ、サークル申込書の解説に記されている内容と同じです。真の『そのジャンルからの』配置担当の声はしらみつぶしに観ないと出てきません。みなさん!本当はカタログや申込書、ひいてはアピールを読んでいないのではありませんかッ!?