コミックマーケット 107
東方Project配置担当　一言コーナー

こんにちは。関西万博に行こうと思っていたのに行けずに終わってしまった東方Project担当です。秋の紅楼夢とまとめて関西へ行こうと考えていましたが、夏コミが1週間遅かった影響で冬の配置作業も後ろ倒しになっていて、時間を捻出できずに断念しました。

まずは申込での注意点を紹介します。具体例の中には「そんなことある！？」と感じる例もあるかもしれませんが、残念ながらこれらは実際に見かける申込内容です。この原稿を書いている時ですら「どうして……」と感じる事があるので、当人に届いてほしいと切に願っています。

当ジャンル特有ではないですが、転送サービス等と思われる住所での申込があります。申込書セットにも記載の通り、私書箱や転送サービス等での申込はNGです。また、同一申込責任者での別日それぞれの申込はOKになりましたが、同じ日に同一申込責任者での複数の申込は依然としてNGです。

住所の入力が不完全、サークルカットが仮のまま等が見受けられます。特に、住所の不備は準備会からの送付物が届きません。番地の途中までしかない、建物名はあるけど部屋番号がない等、入力途中で力尽きたと思われる内容があるので、入力内容の確認を強くお勧めします。

合体申込での申込は、当然ですが両者とも東方Projectに関する内容で申込をしてください。東方Projectと他ジャンルでの合体申込の場合、東方島の中に他ジャンルのサークルが現れたら違和感ありますよね？(続く)

また、お互いのサークルの傾向が異なる場合(例：本と音楽CD）は、どちらを優先するか等「寄せ希望」を頒布物概要へ記載ください。また、メインキャラや作品が異なる場合(例：こいしとフラン)も寄せ希望を記載ください。記載が無いと、担当者の温度感や他の申込状況を考慮しつつどちらかに寄せます。

頒布物概要（以下、概要）に書いていただいた内容を元にサークルの皆さんを並べます。この項目は、皆さんの頒布内容を配置担当者に伝えるものであって、他の参加者へのアピールを記載しても配置担当者以外には届きません。他の参加者へのアピールは是非サークルカットやWebカタログでどうぞ(続く)。

記載してほしい内容は、大分類（「本媒体(漫画、イラスト、小説)」「情報・評論」「音楽系」「自主制作ソフト」「非電源ゲーム」「コスプレ」「グッズ」）と、小分類（「メインキャラや作品」「作品のジャンル傾向」）です。具体例を挙げて紹介します(続く)。

例えば、「冥界組のギャグ漫画」「チルノと射命丸のシリアス小説」「幻想郷の四季イラスト集」「トランス風の東方アレンジ」「霊夢が主人公のアクションゲーム」「紅魔館コスプレROM」等、短い文章ですがこれで十分に伝わります(続く)。

悪い例は、「同人誌です」（漫画？イラスト集？小説？キャラは？そもそも東方なの？）、「音楽CD出します」（曲調は？Vo.の有無は？）、「ゲームを作ります」（ジャンルは？プラットフォームは？）等、読んだ途端に色々とツッコミを入れています(続く)。

概要に漫画や小説のあらすじを書く方がいますが、文中にメインキャラや作品、ジャンル傾向の記載が無いとそれは未記入と同義です。また、サークル参加の意気込みを書く方も、熱意は伝わりますが結局なにを頒布するのかが判らないので未記入と同義です(続く)。

小説を主に頒布するサークルさんで概要に「小説です」とだけ記載する方がいますが、小説であること以外が何も判りません。小説は文章で表現をするものだと思います。文字数に限りはありますが、ご自身の頒布物に勝るとも劣らない概要を是非ともお待ちしています。

概要が完璧でも、サークルカット（以下、サクカ）の内容と一致していないと配置が困難になります。サクカには「フラン」を描き、概要には「今回は妖夢の本」と記載した場合、どちらに寄せてもどちらかが一致しないため実質的に配置可能な場所が存在しません（続く）。

サクカと概要が一致しない場合、全ての参加者の目に触れるサクカを優先します。そのため、申込者の意図しない配置になる可能性が非常に高く誰も幸せになりません。なので、サクカと概要は内容を一致させてください(続く)。

イラスト集を頒布するサークルさんでサクカに文字だけを書く方が居ますが、イラスト集を頒布するのならサクカにもイラストを描いた方が……。サクカはカタログ上でのサークルの看板だと思います。文字だけのサクカを見て、そのサークルのイラスト集を見にきてもらうのは至難かと。

オンライン申込みのサクカですが、2値化で真っ黒・真っ白の方が数名いました。意図したものならいいですが、意図せず2値化している方が大半かと思いますので、繰り返しですが申込内容の確認は強くお勧めします（続く）。

今回の申込期間中にSNS上で「サクカは2値で登録しないとダメなのか！」との投稿を見かけましたが、そんなことはありません。私は、2値画像だと内容の判別が難しいと感じているので、2値画像での登録は避けていただけると幸いです（続く）。

また、今は登録時に自動でグレスケ変換してくれるので、登録後の確認は必要ですがカラーサクカで登録するのも有りです。カラーサクカを登録すると、Webカタログに同時に登録されるサクカもカラーで登録されて便利ですよ（宣伝）。

本の形の頒布物は主に、漫画、イラスト集、小説で分類をします。漫画は、作品＞キャラ＞作品傾向の順で配置します。オールキャラとの記載が無い限りは、何れかの作品かキャラの島に配置されますので、オールキャラの配置を希望する方は、その旨を記載ください(続く)。

イラスト集も原則は漫画と同様ですが、概要とサクカの内容から特定の作品やキャラに縛られないもの、何かしらのテーマがあるものは、イラスト島として配置します。例えば、「紅魔館イラスト集」なら紅魔郷島に、「東方キャラ水着イラスト集」ならイラスト島に、それぞれ配置となります(続く)。

小説は小説島として配置しますが、特定の作品やキャラを主として活動しているので作品やキャラ島への配置を希望する方はその旨を記載ください。例えば、「守谷一家のギャグ小説」だけなら小説島に、「守谷一家のギャグ小説でキャラ寄せ希望」とあれば風神録島に、それぞれ配置となります。

音楽は原則として音楽ジャンルで分類をするので、メインのジャンルを記載ください。メインの音楽ジャンルはなく、キャラや作品等をテーマにしているならその旨を記載ください。例えば、「デスメタアレンジです」「妖々夢楽曲のアレンジ集」等です(続く)。

様々な音楽ジャンルやテーマがあるなら「いろいろな傾向がある」旨を記載ください。同じ未記入でも、何を作るか決められなくて未記入なのと、様々な傾向があって何を書けばいいのか迷った結果として未記入なのでは、未記入に至った経緯が全く異なります(続く)。

未記入ではないですが、「インストゥルメンタルです」「Voアレンジです」とだけ記載する方がいますが、前者はインスト曲という情報しかないので「曲調不明」の島に、後者はVoはあるが曲調がわからないので、同様に「曲調不明（Vo有）」の島に、それぞれ配置となります。

ここまでの注意点を踏まえて申込内容を客観的に見直してください。概要の文章で頒布物は想像できるか、概要とサクカはかけ離れていないか等を、思い込みを捨てて見直してください。ご友人などに申込内容を見てもらって、何を想像できるか聞くと効果的かもしれません。

島の蓋のいわゆるお誕生日席。混雑する等の理由でサークルを配置することが多いですが、特に理由なく配置することもあります。もし、誕生日席に配置されたくない場合は「誕生日席は嫌だー！！」等を概要に記載ください（続く）。

「荷物が入らないので誕生日席にしてください」等の要望を記載される方が居ますが、搬入量を理由に配置場所の考慮はしません。後述しますが、1SPが使用できるサイズはどこでも同一なので、誕生日席だからといって荷物が多く入る訳ではありません。

使用可能なサイズは、奥行き70cm、高さ150cmに加え、1SPは机半分の幅90cm、合体や2SP当選は机1本です。その範囲より外は「隣のサークルスペース」や「通路」であり、荷物がはみ出したり、頒布物や参加者とのやり取りを行うのはダメです（続く）。

また、サークルのスペース内は問題が無くても、隣のサークル前に列が被っている等もダメです。列の2列・3列目の人が頒布物を見ようとして列が膨らみ、隣のサークル前に被る事例が多々あります。自分のサークル前を関係ない人が覆っていたら良い気分では無いですよね？（続く）。

サイン会やくじ引きは列が出来た場合にどうするのかまで考えた上で企画してください。列が他のサークルの頒布の支障となっているのに対応していない等は論外ですが、予想外に列が伸びてしまう等あると思います。そんな時は近くの準備会スタッフに相談してください。

記載内容は抽選に影響しませんので皆さんの本音を自由に書いてください。「成年向の表現は苦手なので隣接NG」等の要望は可能な限り対応しますし、「当日にこんなことで困った」等も記載いただけると、問題点を把握できるので助かります。もちろん、当日の感想のみでもOKです（続く）。

今回、「アンケート記載の有無で当落に影響ありますか？」とご質問を頂きました。記載の有無で当落に影響が出ることはないので空白でも構いませんが、私としてはアンケートの内容を楽しみにしているので記載していただけると嬉しいです。

以上、夏コミ直後に体調不良で1週間ダウンした担当でした。この原稿を書いている10月下旬は既にインフルエンザの流行が始まったようで、皆さんも体調にはご注意ください。では、50周年を迎えるコミケと共に冬の有明でお待ちしています。