コミックマーケット 103
創作（少女）配置担当者　一言コーナー

創作(少女）では頒布物概要欄とカットの内容から配置をしています。特に頒布物概要欄の記入が頼りです。ここに何も無いか、少女マンガとだけ書く人が相当数います。どんな場所が望ましいかの希望も含めて、細かく書いていただけると助かります。よろしくお願いします。

配置への要望やご意見・ご感想を是非ともアンケートに書いてください。皆さんのご要望をいただける唯一の機会ですし、反省と修正の元でもあります。どのような場所が望ましいかといった要望や、当日のちょっとした感想でも結構です。どうか忌憚なく書いていただけるようお願いいたします（続く）。

概要欄に書ききれなかったら、こちらの欄を使っていただいて構いません。貴重な配置の資料になりますので、ぜひともアンケートを書いていただけるようお願いいたします。

オンライン申込では「イラスト」のジャンル補足がありますが、漫画サークルで間違えてこれを選んでいると思われるサークルが散見されます。ジャンル補足の選択は埋めなくてはならないものではなく、該当するものがあれば利用していただけばよいものなので、空欄でも大丈夫です（続く）。

基本的にこのジャンル補足を基に分類しますので、「動物」の「イラスト」のサークルや、「イラスト」で「漫画」も描いているサークルなどは、どちらに置いてほしいか考えて記入してください。「イラスト」のジャンル補足があると「漫画」に配置されませんのでご注意ください。

アンケートで「昨今は男性の描き手も多く「少女」を誤解していると思われるサークルも見かけられます。創作（少女）の原点である少女マンガはどこへ。」という趣旨のご意見を頂戴しました（続く）。

これは、平たく言うと、創作(少女)ジャンルはオリジナル（創作）の少女マンガジャンルなのでは？　というご意見かと存じます。基本はその通りかと思います（続く）。

前回勘違いなされている方の話を（「男性向」として）させていただきました。他にも昨今は古参の少女漫画マニアとして感じる違和感があるのは確かです。一方で、2つの観点で思うところがありますので、それを書かせていただきます。

まず少女マンガについてになります。一般論としての少年漫画と少女漫画の境界の融合については、石井いさみ、あだち充を主な開拓者とする少年漫画のラブコメ・叙情化なんて話をすると論文がいくつも書けてしまうので、昨今の傾向に絞って個人的に思うところを書きます（続く）。

男性向け少女漫画誌を銘打ったコミックハイ！、男の子向けの少女マンガ誌を謳ったコミックエール！（きらら増刊）、コミックキューンと言った雑誌群を経た作品が、現在の萌え系・きらら系と言った少年漫画のジャンルを形成する流れの一つになった、と思っています（続く）。

主な読者が男性である以上主流は少年漫画なのですが、少女漫画を謳っている境界上にあるものであり、少女漫画としても受け止められるものだと思います。こういった境界上の作品については、漫画表現の拡大と発展の一つとして受け止めるべきものです（続く）。

そして、ジャンルとしても複数のジャンルで受け入れて、緩やかな棲み分けをして居心地のいい場所を形成してもらうべきだと思っています。古参の方からは異質に見えるでしょうが、温かく受け入れていただきたいと思います。

さて、もう一つ「少女」についてですが、「うちの娘」という言い方を耳にします。オリジナルの女性キャラ全般を指す言葉ですが、これがオリジナル（創作）の女の子（少女）→創作少女、と捉えられているようです。要するに、創作少女はうちの娘ジャンル、と思っている方がかなりいるように見受けます（続く）。

女性キャラなら何でも、となると少年漫画も少女漫画もあったものではないので、既存の分類では成り立っていないことになります。その上、文脈的に「俺の嫁」の若年版という感があり、作者=読者層が男性に偏っていると感じます（続く）。

しかも、そうした傾向のサークルさんは、成年向け表現を主体としている場合が多く、正直コミケットのジャンル分けでは、「男性向」が一番ふさわしいようも感じることが多いです。ですので、正直ジャンル違いとなってしまいます。

こういう方は勘違いをしているだけで、一杯人がいるコミケだから多少エッジでも似たような同好の士がいて楽しい時間を過ごしたい、と思っているはずです。場違いな所で寂しい思いをしたいわけではないでしょう。ですから、思い込みでジャンルを決めず、一度落ち着いて周りを確認してください（続く）。

当日歩いて回るのが難しくても、Webカタログなどでどんなサークルがあるのか見てみて、ジャンルを決めてください。ちゃんとしたジャンルで申込んでいただければ、配置担当者は居心地のいい場所が作れるよう努力します。勘違いはお互いに不幸です。よく確かめてジャンルを決めてください。

さて、長々と書きましたが、別の立場からの話をさせていただきます。創作系ジャンルとしては「細かい補足を作って誘導する」ということをしないことで、緩やかな棲み分けをしてサークルさんに居心地の良い場所を形成してもらえるようしています（続く）。

ですが準備会としては、枠組みのはっきりしているものはしっかりと分ける、ことでより良い配置になるとも考えています。また、これは申込に関して準備会がお願いしているルールになります。

前期アニメでは諭吉様の尊さに感激し、配置が終わってやっと録画した最終回を見て（追い詰められててリアルタイムで見るなんてできません）、番組が終わってしまったことに打ちひしがれ、諭吉ロスに苛まれている創作（少女・猫）です。今回も諸注意です。よく読んで楽しいコミケライフに役立ててください。

頒布物概要に動物と書いて申込んできていても、カットが動物で無い場合など、配置に困る場合がいくつかあります。基本的にメインの動物で種類分けをしていますので、概要にわかるように記入し、カットもそれに沿ったものをお願いします(続く)。

複数の動物を対象としている、動物キャラの漫画、別の動物のサークルが合体で申し込む、と言った場合があります。この場合は、メインの動物のところが良いか、動物よろずの方がよいのかなど、どういう場所がよいのかを頒布物概要にしっかり書いてください。

ニャンコ先生だったりこんのすけだったり、作品に登場する動物のサークルが申込まれることがありますが、その作品のジャンルに申込んでいただけるようお願いいたします。