配置担当
【コミケット76】
毎度お馴染み「配置担当者の一言コーナー」をお送りいたします。何かと暗い話題ばかりの昨今ではありますが(これを書いている現在、ついに「関東でも新型インフルエンザ発症者が出た」というニュースが報道され始めました)、各自万策怠りなく、夏コミケを無事に楽しく過ごしたいですね(開催自粛? いやだよね……)。
コミケットスペシャル5開催地が「水戸」と公表されてから既に数度、打ち合わせやら現地視察やらが始まっています。そして、コミケット76では企業ブース的に開催地にちなんだ出店もあるそうです。サークル参加の詳細も当日には配布されますので、興味のある方は是非参加をお待ちしております。ちなみに……(続く)。
既に配置担当者の数名がスペシャル用の配置担当ということで捕まっておりまして、とあるジャンルの申込がなぜか多くなってしまった場合、そのジャンル担当者がもれなく呼び出されるであろうと予測しております。と、申込を煽ったところで(笑)、「配置担当者の一言コーナー」スタートです。
あ、本編に入る前に……。前回ジャンルコードの大改変を行いましたが、「ジャンルコード不備(旧コード記入)」の申し込みは少数でした。そして、ついにオンライン申込が全体の過半数となりました。ジャンルによりオンライン申込の多寡は偏ってはいるので、平均的に半分ずつというわけではありませんが……。
「配置担当者の一言コーナー」は今回の申込をベースとして、各担当者がそのジャンルの配置作業を行っていて気がついたこと、またはこれから申し込まれる方へお願いしたいことをお伝えするコーナーです。本音に近い部分で書いておりますので、少々表現がキツいところもあると思いますがご容赦ください。
各ジャンルの担当者の一言は、ジャンルコード順に並んでおります。ご自分のジャンルの一言を探すときには、ジャンルコードを手がかりにしてください。なお、配置で疲れ切っていたり、本業が忙しくて、一言を書いていない配置担当者もおりますが、お許しください。読みたい場合は、配置用データ裏面のアンケートで、担当者にプレッシャーをかけてください(笑)。
先に宣伝しておきますが、過去の「配置担当者の一言コーナー」がバックナンバーとしてコミケットのWebサイトにて公開中です。前回カタログ掲載分までが掲載されていますので、前回申し込んだのに抽選洩れ、どうも書類不備らしいがどこを注意すればいいのかわからない、という貴方! 必見です!!
配置責任者
【オンライン申込で使える文字】
オンライン申込においては、使える文字に制約があります。この理由は、抽選洩れ返金の払出証書作成において、貯金事務センターのシステムで使える文字に制約があるからです。例えば、「遙かなる時空の中で」は「遙」が使用できず、お問い合わせをいただきましたが、申し訳ありませんが「遥」で代用してください。
【お隣同士譲り合って】
「お隣のサークルがはみ出したり、勝手に広く使わないように、机の真ん中にテープなどでラインを引いてほしい」という意見をアンケートでいただきました。物理的に6000本近い机にそんな細工を施す余裕はないということもさることながら、これは、譲り合いとマナーの問題ではないでしょうか?(続く)
そもそも、お互いはみ出さないように気配りしていただきたいですし、もし、お隣がはみ出していたら、ちゃんと自分からモノを申してください。大抵はそれで解決するはずです。もし、それでも解決できなければ、準備会スタッフにお声掛けを(続く)。
嫌な目に遭ったからゆえのご意見かと思いますが、そんな風紀委員チックなルールで縛られた、コミケットが楽しいとは思えないのですが……。自由であるために、サークルには自立した参加者であることをコミケットはお願いします。ご理解のほどお願いします。
【開場前の製本作業】
これも、アンケートでいただきました。他では一律禁止の即売会もあるようですが、コミケットでは禁止ではありません。もちろん、他のサークルの迷惑になったり、会場が混乱するようなやり方はやめていただきたいです。それだけで良いじゃないですか? だから、何でもかんでもルール化を求めるのはやめましょうよ……。
【本家】
「自分がパロディをしている作品の作者や芸能人本人が隣にいらっしゃるといたたまれません。離して下さい」というアンケートが……。気持ちはわからなくもありませんが、ではどうすればいいでしょうか? 本人さんを仲間はずれにするのもいかがと……(続く)。
コミケットは、プロの方でも個人として参加することを拒んでいません。商業ベースではできない表現をしてみたい、遊びをしてみたいというのは、一つの動機だと思います。まあ、ぶっちゃけ本人が遊びに来ているのであれば「この場所がどういうところなのか」は理解されているはずです(続く)。
自分の作品が見られるのは恥ずかしいという感覚はわかりますが、怒られはしないと思いますから、気にしすぎないのが、お互いにとってよいのではないかと思いますが、どうでしょうか?
【配置】
「なんで、あのサークルを壁配置にしない?」と、お叱りをいただくことがあります。読みが甘く申し訳ないと、心中お詫びするときも多いのですが、そう言われても……、という場合も少なくありません。特に、明らかにそのサークルの持込予定数が少ないことがわかっている場合、壁配置にするのがもったいなく、敢えて壁配置にしないこともあります(続く)。
また、例えば前回(コミケット75)の「忍たま」みたいに、ブームが急に盛り上がったため、10月の配置の段階で壁サークルとかを決めても、年末の当日までにどうなるかわからないのが明らかだったので、「忍たま」ジャンル全体を、ホールの中央通路(ここは通路幅が広いです)に向けて置いて対策したりという場合もあります(続く)。
壁配置だけではなく、俗に言われるお誕生日席にもいろいろご意見をいただきます。一般論として、お誕生日席には、そこそこ混雑するサークルを配置することが多いのは事実です。しかし、先に述べたように外周に向いていたり、中央通路に向いていたりという通路幅の広いブロックを活用する場合もあります(続く)。
また、ホールとホールの間のこれまた俗に偽壁と呼ばれるブロックは、通常のブロックよりスペースの後ろに余裕を持たせてありますし、面している通路も少し広めです。ところが、偽壁のお誕生日席は、後ろも面している通路も通常のブロックと同じです。したがって、偽壁ではお誕生日席をあまり活用していません(続く)。
つまり、お誕生日席に配置するのが混雑上一番よいとは限らないのです。逆に、そのジャンルでの混雑サークルの数がお誕生日席より少ない場合も結構あり、その場合は、普通のサークルがお誕生日席に配置されます(続く)。
「ウチみたいな弱小サークルがお誕生日席なんておかしいです」等ご意見をいただく場合もあるのですが、このようにお誕生日席の運用は割と弾力的というか良い意味でアバウトです。これも、あんまり気にしすぎないでください、というのが、こちらからのお願いとなります。
【外だしトピックス】
えーと、今回のトピックス的に取り上げたかったネタとして「擬人化」があります。ただ、書ききらないので、カタログ上で別コラムにしますので、そちらを参照ください。
事務担当者:割り込みます。はじめまして、事務担当です。同じく今回のトピックス的に取り上げたかったネタとして「申込専用封筒」へのシール貼付があります。これもカタログ上で別コラムにしますので、そちらをご覧下さい。
創作(少女)配置担当
【一言コーナーへの感想とコミュニケーション】
 まずは前回のこのコーナーへの感想から。「一言コーナーに自分のコメントが、そしてそれに対する回答が。思わぬところでコミュニケーションが取れているようでうれしい。」との感想をいただきました。また、他にもいくつかこのコーナーに書いたアンケートへの回答に対するコメントをいただけて喜んでいます(続く)。
 担当者が正体を明かしてサークルさんとお話をするわけにも行きませんので、こういった形でしかサークルさんとコミュニケーションが取れないのが現実です。猫担当がこのところ(といってももう何年も)あるサークルさんとアンケートとこのコーナーで掛け合い漫才をしていたり、このコーナーをそれなりに活用できているのかなと思っています(続く)。
 こうしたやり取りの場を与えてもらっていることに感謝しています。このコーナー担当にはいつもきわどい内容や締め切り破りの原稿で迷惑をかけていて、本当に頭の下がる思いでいます(続く)。
配置責任者: 割り込みます−。ここで、感謝を述べられましても……(苦笑)。この一言コーナーは、配置終了後、1週間〜2週間で締切なので、担当者にはタイトな締切でお願いしています。担当者によって、回によって書いたり書かなかったりがあるのは、そういう理由です。110配置担当は量が多いので、いつも締切破りなので、守って下さいね……。
このジャンルに来たアンケートは全部読ませていただいています。また、できる回答は少しでもして行きたいと思います。何よりアンケートの感想が我々配置担当者の最大の励みです。是非アンケートに感想をお願いします。最後に、一言コーナー全体についても励ましのお便りを!
【皆さんの原稿があって…一言コーナー存在意義について】
一言コーナー担当:とあるコミケ最終日の反省会で「配置担当の一言が必要な方」を尋ねたら圧倒的多数だったので続けてきた経緯があります。「創作(少女)配置担当」が記された激励は本来気遣っていただくことではありません…。ただ当方も不惑を越え様々にガタ付いて、どこまで出来るか…。一般・サークル・スタッフ等にも門戸を開く{ヴラボオQ}は閑古鳥ですし…。「配置担当」は出来る限り協力しますが、すべてがいつまでも『ある』とは思わないでください…
【配置担当一言コーナーへの質問について】
一言コーナー担当:実は申し込みのアンケート用紙以外でも受付られればと思い《ヴラボオQ》を設けたつもりでもいます。そうでないと一般等やただスタッフのみで参加する人の意見が配置担当ひいては準備会に届けられないと思いまして…。送られた質問等は私が生きている限り配置担当に必ず届けます。momonaiye@yahoo.deにて待っております。
【ヴラボオQについて】
一言コーナー担当:あ…《ヴラボオQ》は従来通りあなたの言いたいメッセージ、エッセイ・詩、評論、この枠に入る限りのマンガ(連載可)等も受け付けています。http://homepage3.nifty.com/momonaiye/index.htmlのアドレスに様式を追加で載っけてありますのでそれをご活用ください。メール添付にてmomonaiye@yahoo.deで待っております。
【去年の夏の表紙の猫】
創作(少女)・(猫)配置担当:「前の夏の表紙のように頭に乗った猫ではなく、襟巻きのように首に巻きついた猫を見ました。巻かれた人はそのまま外猫にご飯を」とのお便りをいただきました。なんてうらやましい。猫に襟巻きになってもらって、その上外猫にご飯をあげるなんて。幸せな光景には心が和みます。
【申込書セットの委託販売】
「申込書セットの委託販売を大手マンガ専門書店などでしてほしい」とのご要望をいただききました。申込書セットについては、販売時期が極端に限られることや、夏と冬で取り扱いが違うことから現在のところあまり考えておりません。特に次回冬の申込は申込期間が極めて短いため対応が難しく、郵送申込の通販も難しい状態です(続く)。
配置責任者:またもや割り込みます。その他の理由として、申込書セットを書店のような誰でも気軽に買うことのできる場所で売ることが本当に良いのかも、悩んでいるところです。コミケットに来たことがある人、コミケットに申込むために通販までする人、というのは、サークル参加に向けてのひとつのハードルの意味合いも結果として兼ねています。
冬の申込においては、夏のコミケ当日に買い漏らしの無いようお願いいたします。また、オンライン申込専用として数年前から夏コミケ前にサークルドットエムエスによる通信販売も行っています。不着対応が郵送申込では間に合わないため、オンライン申込専用通販になっていますが、郵送申込に使っても問題ありません。ご利用下さい。
【見本誌シール】
「見本誌票のシールは、当落通知の方につけて欲しい。いつもどこへやったか探しているので」とのご要望をいただきました。抽選洩れで他のサークルに委託する場合、事前に見本誌票のシールを貼っておけるようにと考えて、当落に関係なくサークルさんの手元にあるよう、申込書セットにつけています(続く)。
申込書セットの販売数の方が申込数より多いので、こちらの方が確実にサークルさんの手元に行き渡っていると思います。どうしても無いとか、いっぱい本を作って見本誌票が足りないといった場合には、当日に見本誌受付のスタッフに言ってください。見本誌票をお渡しすることができます(続く)。
配置責任者:補足します。そもそも、申込書セットは「コミケ当日も持参して下さい」とお願いしています(1ページ参照)。また、郵便物の不着対応等、申込後の各種手続き等も記載されています。ですので、捨てたりどこかにやったりせずに、大切に保管しておいてください。
【マンレポの一般公募】
「落ちるとマンレポも描けないんですよね」との感想をいただきました。マンレポは一般からも受け付けています。カタログマンレポコーナーの最後に募集のお知らせがありますので、これを見て投稿してください。また、コミケにまつわる4コママンガも募集していますので、ご応募下さい(続く)。
できることならば抽選洩れしても会場にいらしていただいて、一般参加者としてコミケを楽しんでいただければと思います。その感想をマンレポや4コマとして送っていただければ幸いです。
【初心者用マニュアル】
「初心者用マニュアルを作って欲しい」とのご要望をいただききました。コミケットカタログでは、コミナビのコーナーといった初心者の一般参加者向けのノウハウを掲載しています。また、カタログ自体¢常に初めて来る人のために£を目標に作ってはいます。諸注意などかなり細かく書いてあるのは、それが理由になります。
【過去のカタログ記事】
「過去のカタログ記事(いかスポなど)を見てみたい。当時の流行や問題などが垣間見れて良いのでは」とのご意見をいただきました。それは面白そうですね。記事だけをまとめた本とか作れば楽しそうですが、売れないだろうなぁ(続く)。
前回のスペシャルの時に発行した「30年史」に一部掲載されていますので、今のところそれで我慢してもらうしかないと思います。過去スペシャルなどで古いカタログの展示などをやっているので、次の水戸でそういう機会があればと思います。スペシャルには私は直接関わっていないので何とも言えません。ごめんなさい(続く)。
ところで、「いかスポ」について最近の参加者はご存じないでしょうから、少し解説をさせていただきます。「いかスポ」こと「いかさまスポーツ」は、スタジオいっちょカモろーぜプロジェクトという有志が無料配布チラシとして同人誌即売会の会場で配布していたもので、そのうち、カタログに進出してきました(続く)。
チラシ版はスポーツ新聞のフォーマットを使って、同人誌関係の時事ネタを取り扱うパロディだったのですが、カタログ版は女性週刊誌のフォーマットで対象を捻じ曲げて作るとこうなる、というコンセプトのパロディでした。多分にアクの強い読み物で、好評であると同時に批判も多くありました(続く)。
この記事はカタログの「準備会発行の同人誌」としての側面を強く意識しており、ある意味唯我独尊に好き勝手なことをやっていました。今のカタログとは趣がかなり異なり、隔世の感があります。なお、2000年のさよなら晴海スペシャルで総集編が発行されています。
【ジャンルコードに百合を】
「ジャンルコードに百合を」とのご要望をいただきました。百合のスペースですが、申込数が創作少女・小説合わせて3桁行くかどうかくらいです。ジャンルコードを新たに作るのにはその数では難しいです(続く)。
ジャンル誘導についてですが、前回このコーナーで書いたことですが、小説との兼ね合いもあり、準備会がどちらかにまとめるつもりは今のところありません。時間はかかるでしょうが、据わりの良い所に自然に落ち着けばよいかと思っています。
【ジャンル内の傾向について】
「前回はメガネテーマでメガネサークルの中に配置されましたが、今回はテーマを変えました。動かさない方がよいのでしょうか?」とのお問い合わせをいただきました。サークルさんが本毎にテーマを変えて作るのは当然だと思っています(続く)。
そうである以上、本毎に読んで欲しい読者層が違うのも当然だし、配置されたい場所が違うのも当然だと思っています。前回申し込みの概要と違っていても当落には影響しませんので、お好きなように書いてください。概要欄にこういう所に配置されたいと書いていただければ、(当選した場合)配慮します。
【大きなディスプレイをするサークル】
「大きなディスプレイをするサークルについて、配置に気をつけて欲しい。でもチェックは難しそうですね」とのご要望をいただきました。まず、仰るとおり無理です。ディスプレイまで申請内容にしていませんし、そのために申込書の記載事項を増やすつもりもありません(続く)。
私が経験則で大きなディスプレイをするサークルがわかっていたとしても、その大きなディスプレイをコミケで使うかどうかわかりませんし、またコミケだからがんばって大きなディスプレイを作ってくれるようなサークルもあるでしょう。そういったものの確認はできません(続く)。
何より、コミケでは大きなディスプレイを否定してはいません。何度も書いていることですが、ディスプレイも重要な表現の一つと考え、出版物と同様最低の規制しかするつもりはありません。コミケからの制限は防災上のものが主なものです(続く)。
ですから、準備会からのどこからが大きなディスプレイかという細かな定義すらありません。回りの迷惑を自分で考えて判断する。それが最大の規制でしょう。迷惑であれば直接相手に言い、何が迷惑なのかを理解してもらうことが相手に今後の判断材料を与えることであり、相手に対する唯一の修正方法です(続く)。
結構、やっていることが迷惑だと人から言ってもらえないと気付けないものです。大きなディスプレイのところをまとめると、お互いに迷惑だと言ってきたりします。直接言われないと気付けないものです。当人に気付いてもらえなくては意味がありませんから、コミケに言ってきても意味はないのです(続く)。
与えられた制限ではなく、自分で制限を考えることが表現者としての責務だと思いますし、コミケはお互いにそれを作り上げていく交流の場であるはずです。同時にコミュニケーションを取ることで相手の意図を理解し、表現者としてお互いに理解を深めることでコミケをよりよい表現の場にしていければと思います。
【サークルのコミュニケーション】
「隣のサークルへの挨拶も、最近はこちらからするとビックリされたりしてさびしい限りです」との感想をいただきました。どうなのでしょう? サークル間のコミュニケーションは近頃ちゃんと取れているのでしょうか?(続く)
コミケはコミュニケーションの場です。描き手と読み手、描き手と描き手がお互いに直接顔をあわせてやり取りできることが、即売会の最大の利点のはずです。挨拶もないというのは、それを十分に生かせていないのではないでしょうか? もったいない話だと思います(続く)。
また、前に書いたように自分の物差しで他人の迷惑を計ろうとして、苦情になってしまうこともあります。ちゃんとコミュニケーションをとって、それをお互いに修正していかなくてはいけません。苦情でもいいんです。ちゃんと声をかけてお互いに理解を深める努力をしてください(続く)。
互いに交流をし理解を深め合えば、それはより良い表現に繋がるはずですし、コミケ当日を良い1日にすることができるはずです。そしてそれが表現の場としてのコミケをより発展させていくことになります。何より折角そのための場があるのですから、活用できなくてはもったいないと思います。ぜひ回りの人に声をかけてください。
【創作少女の成人向け】
「お隣がアダルト向け。いいのですか?」との感想をいただきました。成人向け表現のあるサークルは、書いてきてくれるところはまとめるようにしています。しかしながら、どうしてもジャンル内ジャンルのそのまた下の扱いになりますし、そもそも当ジャンルはそういう傾向のサークルが多くないので、ところどころにあるといった感じになっています(続く)。
また、ジャンルで年齢制限をしているわけではないので、成人向け表現の有無も制限していません(ほら、商業の少女誌もそうでしょ)。成人向け発行物のあるサークルの方には、対面販売ですので未成年への頒布には注意いただくようお願いいたします。
【東京駅直通バス】
「16:30に東京駅直通バスが終了。荷物を送っていると間に合わない。」との意見をいただきました。直通バスについては、他の交通機関が充実してきたこともあり、正直縮小傾向にあります。乱暴な言い方をすればそれがあるだけましということになります(続く)。ちなみに17:00までは出ています。
準備会からもお願いしていますが、りんかい線直通以降のバス利用者の減少は著しく、経営上の判断には文句はつけられません。路線バスの利用をお願いするしかないと思います。準備会からは多くは言えません。路線バスは19:00すぎまであります。
【歳をとっても】
「長年サークル活動をしていると、付き合いのあるサークルも減ってくるのですが、抽選洩れになった当初は『歳だから今回のコミケには行かない』と言っていた人も、やはり間近になると『手伝うし売り物を置かせて』と連絡が来ます。おかげで楽しく過ごせます。」との感想をいただきました(続く)。
皆歳をとっても、会場の空気が恋しいのでしょう。また、物を作る楽しさは忘れられないのだと思います。我々も多くの人が集まっていられる場所を目指して、がんばっています。こうした話をうかがうと、我々の努力も報われているのだと実感出来ます。これからも末永くコミケットを楽しんでいただければと思います。
【御猫様のカタログチェック】
創作(少女)・(猫)配置担当:恒例となりました掛け合い漫才のコーナーです(もはや居直り)。このようなアンケートをいただきました。「今回お猫様は表紙がお気に入りでのどを鳴らし、マンレポチェックのみ。」 あまりにもご来場いただけないので、諦めてしまわれたのでしょうか(続く)?
御猫様に御来場いただけないのは誠に残念に思っております。御猫様にとって安全な環境が整備され、御来場いただけるようになる日を目指して、我々スタッフも努力をしておりますがまだかなっておりません。せめてマンレポで当日の光景を思い浮かべていただければと思います。というわけで、コミケでは御猫様の御同伴は控えていただけるようお願いいたします。
【当日の体の不調】
「当選していて本も用意していましたが、家を出るときに具合が悪くなり倒れてしまいました。」とのお便りをいただきました。お体には十分気をつけてください。結局体が資本です。無理をして会場で倒れたら目もあてられません(続く)。
当日具合が悪ければ、来場をあきらめるのも英断です。もし会場で気分が悪くなったら、救護室では売薬等での簡単な処置ができますし、雑魚寝ですが横になれるスペースがあります。無理をしないで早めにお立ち寄り下さい。ですが、自己管理が第一です。日頃から体調を整え、病気に負けない体を作ってください。
【表現の自由と児童ポルノ法】
長文のため要約して引用させていただきます。「児童ポルノ法、規制は反対です。今自由に書き、読んでいる我々の表現の自由は、いつ何をきっかけに失われてもおかしくないのです。ですが、そこに搾取されている子供がいる以上、人として何かしないわけにはいきません。難しい問題です。」(続く)
言いたい事をほとんど言ってくれています。サークルさんにこうやって理解していただけるのはありがたいことです。これに付け加えるなら、表現の自由を身近なものとして捉えてもらうために悪書排斥運動についての話をします(続く)。
世の中には悪書廃絶運動なるものがあり、¢良くない本£をこの世からなくすべきとの主張と運動がなされています。特に¢子供に良くない本£は標的にされやすく、若い文化であることから、マンガはこれまで悪書排斥運動の標的として槍玉にあげられて来ました(続く)。
生前の手塚治虫氏が¢マンガの神様£であるがゆえ諸悪の根源扱いされ、どれだけ標的とされてきたか、また戦って来たか、こんな逸話があります。あるマンガが某市の教育委員会から悪書として槍玉に上がったとき、作者である手塚氏はこういうことを言ったそうです。「私の夢はマンガで性教育をすること」(続く)。
いかに良心的であれ学習漫画以外はマンガである限り悪書という論理で、何か理由をつけては攻撃対象にされるのはたまったものではないでしょう。表現の自由と悪書排斥運動はマンガをその主な対象の一つとして論争を繰り広げています(続く)。
そしてコミケットの趣旨は、「マンガをはじめとする若者文化の発展と振興」であり、真っ向からマンガ悪書論と対立しています。コミケットはマンガに対する悪書排斥運動との戦いの果実であり、最前線であると言っていいでしょう(続く)。
今コミケットでこうして同人誌を自由に描き読んでいられるのは、表現に自由を守ろうとするこれまでの努力の成果であり、逆にここで同人誌のやり取りの場を続けて行くことでその戦いを続けているのです(続く)。
論争など関係ないと思っていてもコミケに来ている限り、最前線でその闘争の果実を甘受し、最前線でその闘争に参加しているのです。表現の自由を守る、それはもっと身近にマンガの自由を守ることなのです。さて、前代表の故米澤氏は一歩進めて、「生涯学習としてのマンガ」を提唱していました(続く)。
切手を集めるように同人誌を集め、詩吟をたしなむ様にマンガをたしなむ。そうして裾野を広げ、老若男女万人がマンガを読み描く。そんな社会を目指してコミケはあるのだと思います(続く)。
話を最初に戻しましょう。児ポ法は外堀に過ぎず、本丸はマンガ表現自体と主義思想と考えて欲しいのです。皆が自由に楽しめる同人誌という本丸を落とされないためには、外堀はちゃんと守らなければいけないのです(続く)。
結構の数の方がこのアンケートに規制はやむない、又は当然と書いてらっしゃいました。人としてこの問題に何かをしないわけにはいきません。でもその方法として規制しかないというのはどうなのでしょう。ものを描く自由を守る立場の者として、ものを描く人に軽々しく規制すればよいと言って欲しくありません(続く)。
この問題は自分たちは関係ないのではなく、マンガ自体がいつ何をきっかけに規制を受けるかわからないのです。最後に過去に書いたことを繰り返します(続く)。
コミケは自由な表現の場です。みんながスキなものをスキに書き、スキなものをスキに読む。そんな場でありたいと思っています。コミケはあなたのスキを守ります。同時に誰かのスキであるあなたのキライも守ります。それが皆のスキを守るということです。サークルさんにはそんなコミケを選んで来てくれているのですから、その意味を考えて欲しいと思っています。
【非マンガ系の増加】
「創作(少女)というジャンルにおいて、アクセサリーや動物がかなりのウェイトを占め、まんがが随分少数派になったものと感じます」 いやまったくその通りです。雑貨・アクセサリがジャンル独立して行ったにもかかわらず、その分便箋やポストカードなどデザイン系のグッズが増えています(続く)。
デザイン系も当然自由な表現の一つですし、緻密な一枚絵の便箋も美しくてよいのですが、マンガ好きが講じてこの立場になった身上、どうしてもマンガ以外には違和感を感じてしまいます。グッズ系等が多いのはマンガを描くより手軽に作れるからでしょうか? この傾向には生前岩田さんが言っていた言葉が思い出されます(続く)。
このまま読者の読解力が下がると、絵に萌えるだけになってしまい、マンガを描くことが評価されないどころかマイナスになってしまい、結果誰もマンガを描かなくなる。「あなたの絵は大好きですが、マンガはむずかしくてわかりません」なんて感想をもらったら、誰がマンガを描きたがるだろうか(続く)。
実はこれに近いことを学校の後輩と話していて言われたことがあります。「マンガは以前描いていて読者の反応が芳しくない。一枚絵は評判がいい。緻密にしていけるし塗り方や表現など工夫や研究のやりがいがあり奥が深い。そちらのほうが面白いし突き詰めて行きたいので、マンガを描く気はない」(続く)
さて、ちょっと聞くとどうかなと思うのですが、絵を描く楽しみをちゃんと言っているし、描きたいこと・目標や向上心もあり、読者も意識している。趣味のもの描きとして文句の付けようのないことを言われてしまいました。我ながらできた後輩を持ったものだと思います(続く)。
CGの普及によってカラーイラストがめったに描けない特別なものから日常描いて楽しむものになり、色々めんどくさいマンガから、描いていて楽しく見た目も綺麗な一枚絵に、描き手の意識や読み手の評価が移って行くのもわかる気がします(続く)。
また、一枚絵を頒布しやすいグッズなどができ、それを求める読者が居るようになりました。作って楽しく買って楽しい。これもまた自費出版の正しいあり方でもあるのでしょう。そうやって作り手、読み手のあり方も変わっていくのでしょう。古いほうに属する人間ですが、これからの創作(少女)、そして、コミケを見続けて行きたいと思います。
創作(JUNE)配置担当
【ゲイ・コミックについて】
申込ジャンルがJUNEで、作品傾向が「ゲイ・コミック」(主として男性読者向け)の方は、「頒布物概要」にその旨をご記入ください。サークルカット等である程度は判別できますが、男性でJUNE(いわゆるボーイズ・ラブ)の申込者が最近増えつつあり、正確さを期するためにもご協力ください。
【男性島は作っていませんが……】
男性向けジャンルでは「女性島」があるそうですが、JUNEに男性島はありません(前項ゲイ・コミックも作品傾向による区分であって、実際に女性の申込もあります)。男性のJUNE(BL)執筆者も若干増加傾向にありますが、現状維持でよいでしょうか? 「好きな気持ちに性別なんて関係ない」ってことで……。
学漫配置担当
【今回の書類不備 全般的に】
今回は、前回少し減った書類不備が盛り返しています。2月の申込は試験・春休み・代替わりと学生生活・サークルとして難しい点は多いと思いますが、しっかりと間違いのない申込をしてください。
【今回の書類不備の内容】
書類不備の内容は、前回同様に「学校名無し」「前回申込欄の記入漏れ」の3点が主なものです。学校名を書かないことは、このジャンルでコミケットに申し込む以上、論外です(続く)。
前回申込欄の記入漏れは注意不足によるものと思います。折角のサークルです。一人で書かないで複数人で確認をするなど、ミスを減らす工夫をしてください(続く)。
さて、以上の他に気になったものが1点あります。それは、前回当選サークルの持込数の未記入です(特にオンラインで多い)。せっかく参加して、持込無しはないですよね。夏−冬間であれば、時間が無いので販売実績を書けないのもまだわかりますが、それでも持込数は書けるはずです(続く)。
前回このコーナーで書いたことになりますが、学漫で頒布物無しは実績・予定とも正直信じられません。無料配布にしても数は書けるはずです。手元に資料がなければ、確認して書けばいいだけのはずです。ちょっとの手間を惜しんで書類不備ではサークルのほかの人が不憫です。申込はしっかり確認をして書きましょう。
【学校として参加の恐れのあるサークル】
学校の授業の成果や学校として発行する出版物を頒布するため、学漫に申し込まれる学校が見受けられます。これは自主制作ではなく、学校法人の出版物になります。コミケットでは法人のサークル参加をお断りしており、この場合、学校法人の発行物ですので、サークルとしての参加はお断りすることになります。
【学外団体の参加】
今回、久しぶりに学外団体からの申し込みがありました。久しぶりなので少し注意事項と案内を書いておきます。学漫ジャンルでは、学内の団体以外にも汎学校間団体(複数の学校のサークルが集まって作った連合体など)や学生活動の支援団体、OB会などを受け入れています(続く)。
これはあくまで学内サークルの活動を前提としています。申し込みに際しては、どのような立場で学漫に申し込んだのかを概要欄に明記してください。汎学校間団体の場合は、所属校や地域なども記入してください(例:関○連、関○の大学漫研の連合体、議長校○○大学、所属校××・△△ほか)。
【漫研の交流と歴史】
さて、年齢がばれるのですが、私自身「関漫連」「三多漫」「関大連」という単語に反応してしまいます。そういった地域的な団体や大学間の連絡組織が時代の趨勢から姿を消し、大学間で連携を取って何かするという話を関東ではまったく聞かなくなって随分になります。関西でいくつか定期合同展覧会の話が耳に入っています(続く)。
個人的には連合誌の発行や合同宴会など、ばたばたと遊んでいたのを思い返します。コミケットも創立当初の主軸の一つは大学漫研でした。そういったことも含め、交流やそのための団体も必要性があったのでしょう(続く)。
翻って今のサークルの申込を見ると、他サークルとの交流以前に自分のサークルの歴史もわかっていないところも多いのだなと感じます。創立時期やコミケへの初申込時期などをみると、おかしいと思うことは多いです。大学サークルの歴史を振りかえってもよいのかもしれません。
評論・情報配置担当
【ジャンル違い】
当ジャンルのごった煮的性格上、全ジャンル中、もっともジャンル違いにうるさくないジャンルですが、それでも、明らかに他ジャンルが当てはまるサークルさんは、当ジャンルへの申込は、やめてください(続く)。
アニメ、ゲーム、特撮に関する評論は、それぞれ、ジャンルコード500「アニメ(その他)」、ジャンルコード300「ゲーム(その他)」、ジャンルコード620「特撮・SF・FT」でお申し込みください。
【合体の傾向】
合体申込で、あまりにも傾向の違う合体は、同じジャンルとはいえ、配置が非常に難しくなります。できればやめていただけると幸いです。
【よくわからない自己主張】
毎回、「よくわからない自己主張」とでも言うほかないサブジャンルを作る羽目になるのですが、自分のサークルはどんな本を出しているのか、頒布物概要にて説明を丁寧にお願いします。説明がないと意に沿わない場所に配置される可能性がどうしても高くなりますし、まず配置担当者に伝わらなければ、買いに来る一般参加者にはもっと伝わらないと思います。