日本がTPP交渉に参加して2年。21分野にも及ぶ幅広い貿易条項を含むTPP協定の中で、一番の難航分野とされているのが知的財産分野です。この知的財産分野における交渉参加国の思惑はそれぞれ違いますが、私たちはその著作権条項の行方に注目しています。特にコミケットなどの同人誌即売会に集うクリエイター、そしてファンのみなさんにとって重要なのは「著作権侵害の非親告罪化」、「著作権保護期間の延長」、そして「法定賠償金制度の導入」です。そこでTPP交渉がラストスパートに入ったと言われる今、改めてTPPの著作権条項について考え、日本文化を守るためのセーフガード規定を含めて、今後何ができるのかをみなさんと一緒に考えたいと思います。
是非みなさん、ご参加ください。なお、当日会場に来れない方については、ニコニコ生放送での配信も予定しておりますので、そちらをご覧ください。
【ニコニコ生放送の実施について】
当日はニコニコ生放送にてイベントを配信する予定です。
配信URL:http://live.nicovideo.jp/watch/lv230560071
【thinkTPPIPとは】
2012 年12月に発足。TPP(環太平洋経済連携協定)の知的財産条項の内容を危惧し、TPP交渉の公開を求めるため、クリエイティブ・コモンズ・ジャパン、一般社団法人インターネットユーザー協会(MIAU)、著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム(thinkC)の3団体によって設立されました。TPP政府対策本部などへの意見提出や、メディアを通じた意見表明や問題の解説、シンポジウムの開催を行っています。thinkTPPIPはTPP自体の成否には中立的ですが、交渉の透明化、透明化が不可能な場合は対象知財条項をTPP協議から除くことを求めています。