ワールドコンアフターレポート
コミックマーケット準備会は、ワールドコン(Nippon2007)に、コミックマーケットの紹介ブースを出展しました。
場所
横浜・パシフィコ横浜 (展示ホールA)
開催日
2007年 8月30日(木)〜9月3日(月)
展示概要
コミックマーケットの紹介
コミックマーケット前代表の米澤嘉博に関する展示
ヴェネチア・ビエンナーレ第9回国際建築展、コミケットスペシャル4で展示したコミックマーケットの箱庭の展示
コミケットスペシャル4で展示した、コミックマーケットの発行物(カタログ、紙袋、各種ポスターなど)の展示
トークイベント
タイトル | 開催時間 |
コミックマーケットとは何か | 8/31 10:00〜12:00 |
コミックマーケットとSF大会 | 8/31 16:00〜18:00 |
コミックマーケットとオタク業界 | 9/01 10:00〜12:00 |
コミックマーケット=SF | 9/01 14:00〜16:00 |
コミックマーケットの文化的価値 | 9/02 10:00〜12:00 |
コミックマーケット伝説 | 9/02 14:00〜16:00 |
日本で始めて開催されたワールドコン(世界SF大会)において、コミックマーケットと日本のオタク文化を紹介するための活動行いました。
コミケとSF大会の関わりは古く、コミケ以前より開催されていたワールドコンや日本SF大会はコミケのルーツとも言える存在です。米澤前代表はワールドコンの日本招致決定の直後から全面協力を申し出ており、その遺志を新代表が受け継いでの参加となりました。
またコミックマーケットの理念や歴史、参加者の皆さんと一緒に作ってきたコミケの事を多くの人たちに向けて情報発信することは、コミックマーケットの課題の一つとなっており、海外の皆さんにコミケを知っていただく絶好の機会でもありました。
ワールドコンでは大きく二つの活動を行いました。
常設展示として、ヴェネチア・ビエンナーレで展示した『コミケの箱庭』の再展示を行った他、コミックマーケットの歴史をまとめたパネル展示、米澤前代表の業績展示等を行い、好評を博しました。展示会場は一般にも公開されており、多数の来場者の方にコミケのあり方、空気を伝えられたと思います。
参加者向けの講演企画では、コミックマーケットを包括的かつ多角的に捕らえられるよう6つの講演を行いました。コミケのガイダンス的な講演から、前代表の思い出話、コミケとオタク文化の関わりや、代表自身がコミックマーケットの方向性を語り、更には学術的な位置づけという硬いものに加えて、最後にはお蔵だしの内緒話までと講演をさせて頂き、いずれも盛況でした。特に最後の「コミックマーケット伝説」では、部屋を途中で閉め切らざるを得なくなるほどでした。
夜の部では「コミケの部屋」として自由参加の交流会を行い、海外からの参加者も含めて多数の方にお越しいただきました。ヒューゴ賞受賞者の方々も参加され、まるで晴海の新館二階を髣髴とさせる熱気に包まれた夜となりました。
以上のようにコミックマーケットとしてワールドコンへ参加させていただき、海外からの参加者の皆さんと横浜市民の皆さんにコミケとオタク文化を伝える一助となったと思います(会期中の有料入場者数は3,332名、その内、海外からの参加877名)。ご協力頂いた皆様に心より感謝いたします。
最後にもう一つご報告させていただきます。
日本SF大会参加者の皆さんの投票で選ばれる星雲賞が今年はワールドコンにおいて発表され、ワールドコンを心待ちにしながら、当日を迎えることなく昨年10月に逝去した前代表米澤嘉博に対して、特別賞が授与されました。残念ながら本人は受け取れませんでしたが、長年、SF大会に参加し、SFファンジンを愛した前代表に代わり、現コミケ代表補佐の米澤英子前代表夫人が受け取らせていただきました。心よりお礼を申し上げます。
コミケットブースの看板。イラストは介錯さん。 | コミケットブース全景。 | コミケットブース全景。西館側。 |
コミックマーケットの箱庭。東館側。 | カタログ背表紙の実物展示。 | コミケットの手提げ袋の展示。 |
ビエンナーレでも展示した同人誌の歴史。 | 同人誌の歴史。 | 米澤嘉博追悼コーナー。主な著作物を展示。 |
会場内で作成された手書きPOP。英文もあり。 | ホテル交流会の部屋の前の廊下。 | ホテル交流会場。まだ少ない頃。 |
「コミックマーケット伝説」の満員の会場。 | 「コミックマーケット伝説」会場図を書いて説明中。 | 星雲賞受賞式。特別賞を授与された。 |
今年の星雲賞の受賞者で集合写真。 | 星雲賞賞状。 | |
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