コミックマーケット67アフターレポート
- 会場
- 東京国際展示場(東京ビッグサイト)全館
- 会期
- 2004年12月29日(水)〜30日(木)
- サークル数
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・ | 参加サークル数 | 2万3千 |
・ | 申込サークル数 | 4万8千 |
- 入場者数
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- 更衣室登録数
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| 男性 | 女性 |
29日(水) | 800 | 5,200 |
30日(木) | 1,570 | 4,200 |
- 献血数
(東京都赤十字血液センター報告書より)
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- コミケット公式発行物
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- コミックマーケット67カタログ(表紙、袁藤沖人)
- コミケットプレス21(表紙、みつみ美里)
- 紙袋(大)ウエダハジメ・(小)真柴順
- マスコミ取材
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コミックマーケット67取材申込一覧
3年ぶりの2日間体制だったコミケット67は、抽選率が50パーセントを割るという厳しい状況で、準備をスタートしました。
ビッグサイト全ホールを使用して行なわれるコミケットは、その参加者の多さもあって、会場付近にも大きな影響を与えるため、
出来るだけ「社会」が平穏な時期を選んで行なわれています。
盆と暮というのは、そういった意味合いもあります。
が、元々、タイトな日程である冬は、冬休み期間中が短いこともあって、これまでずっと年末に設定されてきました。
幸い、カレンダー上、土・日がからんだこともあって、02年・03年は、3日間開催に踏み切りましたが、今回、そして来年は平日の年末という中で調整を行ってきました。
選択肢としては、クリスマスあたりの連休、1月の成人式の日が重なる三連休、重なれば2月の三連休などもあります。
会場の空きスケジュールを見ながら調整を行っていくことになります。
にしても、なかなか全ての人が納得する日程をとるのは難しいというのが実状です。
こうした中、今回の冬コミは開かれました。
設営日は、仕事納めの日に当る人も多く、設営参加者の少なさが懸念されていましたが、いつになくベテランの参加者が多く、スムーズに全ては進みました。
ちょっとした問題としては、サークルに配られるチラシの中に風船があったことぐらいです。
風船は風に飛ばされ易く、また破裂した場合、トラブルになりかねません。
当日は、さらにヘリウム入りの風船が配られ、何個か手から離れ、天井にへばりつくという事態になりました。
チラシ代りの無料配布物としての風船は、次回以後、禁止する方向で検討中です。
通常だったらあまり問題にならない物も、コミケットの場においては、その数故にトラブルに結びつくこともあります。
規制緩和と禁止物のバランスをとることは、なかなか難しいようです。
そして当日。前日より懸念されていた悪天候の予報が現実のものとなってしまいました。
早朝、小雨模様だった天気は昼前には雪に変わりました。
気温はそれほどさがらなかったものの、雪のコミケットという、ほとんど初めての経験をすることになりました。
東京流通センター(TRC)で開かれたコミケットで、夜間雪が降り、朝少しそれが残るということがありましたが、会期中に降り続くという状況は初めてのことです。
幸い大雪というわけではなく、風もそれほどなかったこともあって、この雪が大きなトラブルにつながることはありませんでした。
会場側も除雪車を用意し、1日目の夜には西4のスロープなどに融雪剤をまくといった対応をとってくれました。
雪にともなう混乱ということなら、雨シフトで行なわれた宅配便の受付だったかもしれません。
午後に始まった受付は、ガレリア東側エントランスから列が伸び、閉会時には、東5ホールの中でトグロを巻くまでに至りました。
ガレリア西側エントランスで行なわれていたペリカン便の列も一時的には、東2ホールの中央まで伸び、結局、宅配便が終了したのは午後7時近くでした。
北駐車場が会場から分断され、受付位置が移動したこともあって、使用できる場所が限定されている宅配便受付の問題は、これからも続いていくことになりそうです。
1日目は、「ハガレン」・「テニプリ」あたりに人気があり、企業ブースもにぎわっていたようです。
2日間ということで、1日当りの参加者は夏よりも1万人ずつほど多かったようです。
また雪ということで、早目に帰る人も多く、サークルにも早々に店閉いするところもありました。
年2回、折角のコミケットですし、一般参加者がまだ沢山残っている状態で、見切りをつけるのはあまり望ましいことではありません。
サークルの方には、会期中は出来るだけ残っていてもらいたいと思っています。
行ってみたらもういなかったと一般の方に言われる度に、出会いの機会が一つ失なわれた気持ちになるのです。
そして2日目、今度は前日とはうってかわっての冬晴れのいい天気でした。
多少風があって体感温度は少し厳しかったとはいえ、地面の水もほとんど消え、天候上は問題がなくなっていました。
この日は前日よりさらに1万人ちょっと参加者が多く、まんべんなく会場は混んでいました。
午後には、もう終了なのかという感じがしましたが、大きなトラブルもなく、無事終了したというのが、今回の冬コミだったといえるでしょう。
――全てが終った31日の大みそか。昼頃から降り始めた雪は、強くなり、高速が閉鎖され、交通マヒがおこりました。
会場には白く雪が積もり、あまり見たことのない冬の景色が広がっていました。
これが、当日でなくて本当に良かったと思ったのは、ぼくだけではないはずです。
天候や自然、災害との関係を考えていかなければならないのはコミケットのことだけではないとはいえ、色々と新たなことを教えてくれた冬コミだったのかもしれません。
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