コミックマーケット66アフターレポート
- 会場
- 東京国際展示場(東京ビッグサイト)全館
- 会期
- 2004年8月13日(金)〜15日(日)
- サークル数
-
・ | 参加サークル数 | 3万5千 |
・ | 申込サークル数 | 5万2千 |
- 入場者数
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・ | 13日(金) | 16万人 |
・ | 14日(土) | 17万人 |
・ | 15日(日) | 18万人 |
- 更衣室登録数
-
| 男性 | 女性 |
13日(金) | 784 | 5,313 |
14日(土) | 940 | 5,186 |
15日(日) | 581 | 2,205 |
- コミケット公式発行物
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- コミックマーケット66カタログ(表紙、大嶋優木)
- コミケットプレス20(表紙、まんぼう高橋)
- 紙袋(大)笹井・(小)稲葉せいこ
- マスコミ取材
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コミックマーケット66取材申込一覧
7月からの猛暑ということもあって、今回の夏のコミケット66はひさしぶりの暑い夏コミになるのではと懸念されていました。
予定通り、1日目と2日目は30度を超える暑さで、クーラー全開でも会場内はちっとも涼しくなりませんでした。
場外救護のテントを訪れる人や救護室のお世話になる人は、毎日100人を超え、そのほとんどが熱中症。
にしても、前倒し入場で炎天下に並ぶ時間が減ったこと、ガレリアなどのガラス張り天井にフィルムが貼られたこともあって、
以前ほどの深刻な状況にはならなかったようです。
場所によっては涼しいという声さえ聞かれました。
しかし、3日目、天気予報は朝から弱雨。
昼頃には雨が止むというのですが、雨の状態、止む時間帯によってスケジュールは大きく変わります。
なんといっても、同人誌には水は大敵です。
宅配便の受付場所を雨の場合変えなければなりません。
15日未明からパラパラと降り始めた雨は、時折強くなったりしましたが、ドシャ降りまではいかず、
昨年の4日間雨を体験したコミケット参加者たちは、何とか乗り切ったようです。
宅配便も雨シフトで展開されました。
しかし、この日は温度が上がらず、状況によっては寒いという声もあったようですし、
場内の湿度はかなり高く、快適な状況ではありませんでした。
屋上展示場が使えないため、コスプレイヤーは場内にひしめきあい、通路となる公共部分も混み合いました。
今回の夏コミにおいて、予定されていた駐車場の削減、使用状況の変更などがあり、
車の搬入、サークル駐車場、一般待機場といった会場周辺部分の使い方が大きく変わりました。
この点がもっとも心配されていたのですが、車は何とか収まり、細かなトラブルはあったものの、
時間や場所を分けた形での搬入は何とかなりました。
北1駐車場の一般参加者待機場所がなくなり、臨時第3駐車場に縮小されたため、
西地区に負荷が掛かることが予想されていた一般参加者の入場待機列は、
ついに夢の大橋にかかってしまいましたが、入場スピードを若干あげることで、ギリギリしのげたようです。
結果的に、エントランスホールから入ってくる参加者が増えることで、西から東へ移動する人が多くなり、
それがブリッジや通路の混雑という状況を招いたのかもしれません。
会場の中は比較的余裕があるのに、通路や入口が終始混雑しているのは、
建物の構造もあるのでしょうが、参加者が効率良く移動できなかったこととも関係あるのでしょう。
それは、コミケットにあまり慣れていない参加者が増加したのではという分析にもつながっていきます。
今回の混雑ジャンルは、1日目のテニプリ、2日目のハガレンですから、
このあたりのジャンルの参加者の若さも要因の一つであったのかもしれません。
また、1日目に緑地帯の放水機がタイマーで水を蒔き始め、宅配便の荷物にかかるとか、
1日目の放送設備の不備で開会宣言が聞こえなかったエリアがあるとか、
負荷のためにエスカレーターが1日に7回も止まるなど、会場設備に起因するトラブルも起こっています。
2日目に行われた花火大会による道路混雑、3日目の雨によるサークル入口の列の伸びなど、
状況の変化に伴う一時的混乱もありました。
――何にしても、今回の夏コミは、おおむね、問題もなく行われたということができるでしょう。
そうした中、今回目立ったのが、TV局や海外からの取材の多さでしょう。
コミケットは9月12日からイタリアのヴェネチアで開かれる国際建築展ビエンナーレに出展者として参加することになっており、
当日はそのポスターなども貼られましたし、カタログもビエンナーレ特集という趣で作ってあります。
しかし、イギリス、イタリア、台湾などからの取材はそれとは関係なく、やってきたようですし、
NHKを始めとするTV局取材も、独自の企画だったようです。
コミケットは、広く一般に開かれた場ですし、取材も明らかな悪意をもったものや、
混乱を招くおそれのあるもの以外は受け入れていく姿勢で対応してきました。
同人誌やコスプレ、サークル活動、そしてコミケットを正しく理解してもらうためには、秘密主義であってはなりません。
伝えたいことをきちんと伝えていくことで、偏見や誤解、問題はいずれなくなっていくはずです。
どう取材され、報道されたかについては、当日の取材リストをアップしてありますので、個々にチェックしていただきたいと思います。
今回からポスターがなくなった森林保護募金ですが、これは、地道に続けていくつもりです。
カタログに綴じられていた「30周年アンケート」は、集計の終わった分を冬コミで発表できる予定です。
「コミケット30周年記念資料集」の企画は動き出していますし、来春予定のコミケットスペシャルもまもなく動き出します。
――当日のアフターレポートと共に、これからのコミケットの予定、動きなどについても御覧いただければ幸いです。
既に冬コミの申し込みも終わり、受付のナンバリング処理も進行している9月初頭、
夏の後にすぐ冬がやってくることを実感して溜息をつく今日この頃であります。
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