その後の経緯
7月26日に容疑者
(23日にビッグサイトで行われた進路説明会参加の為に上京していた群馬県の高校生)
が逮捕され、犯行を認めています。
また、犯行の動機とコミックマーケットの開催は全く関係のない旨の発表もされています。
「ゆりかもめ駅構内爆発事件報道」における
コミケットと事件の関連記事への見解
7月24日午前1時40分頃、
「ゆりかもめ」の国際展示場正門駅前で消火施設に仕掛けられた時限爆発物が爆発するという事件が起きました。
この事件報道に関連して、
コミックマーケットの開催と何らかの関係がある旨の記事が各新聞などに掲載されています。
しかし、この事件とコミックマーケットが関係していると思われる直接の事象は今のところ無く、
これまでイベントのカタログやサークル参加者向けの「コミケット・アピール」などで報告してきた脅迫状、過去に起きた事件との関連を調べている旨の発表を受けて、憶測で書かれた物であると判断せざるを得ません。
各紙の記事を見る限り、事実誤認や混乱もあります。
正しく状況や事件をとらえる為、過去の事件について再度整理して報告しておく必要があると判断し、
コミックマーケット準備会の見解をWeb上に掲載する事となりました。
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脅迫の葉書は、96年夏より毎回定期的に3通
(コミックマーケット準備会、会場、警視庁宛)ずつ送られてきています。
この脅迫状の犯人は未だ分かっていません。
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98年夏のコミックマーケットで発火装置が燃えるという事件が起きましたが、
この犯人は98年冬のコミックマーケットの会場に火炎瓶を持ち込み、逮捕されています。
98年の2回のコミックマーケットにおけるイタズラ電話、脅迫電話は、
同一犯人による物だとの見解を頂いています。
但し、精神鑑定の結果、この事件は立件出来ませんでした。
毎回届く脅迫状と98年に起きた発火事件は別の物です。
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また、01年夏にカンシャク玉が会場にばらまかれた事件が起きています。
この犯人は未だ分かっていません。
これらを時系列的に見てもらう為に、
この夏発行予定の「コミケットプレス」に掲載されている記事、
「コミケットの事件簿」を再構成して載せますので、
ご参照下さい。
今回の爆発事件と、これまでコミックマーケットで起きてきた出来事の関連性は不明です。
コミックマーケット準備会としては、
これまで以上に警備、安全対策を強化した上で当日に臨む事になります。
参加者の皆さんにも、
不審物の検索、身の回りの荷物の確認などへのご協力をお願いしたいと思います。
また、事件の解明に向けて、警察への協力も行っていく事になるでしょう。
お心当たりの情報がありましたら、
コミックマーケット準備会まで知らせていただくよう、お願いします。
コミックマーケットが予定通り(8月9日〜11日)開催されるよう、
コミックマーケット準備会は努力していきます。
噂やデマに惑わされず、また、自らその発信源にならないよう、
くれぐれも気を付けて頂きたいと思います。
コミケットの事件簿
近年、コミックマーケットは何回も妨害活動に遭っています。
事件が起きるたびに警戒態勢を強化し、
厳しい状況の中で開催しているのが現状です。
- コミックマーケット50(96年8月)
- この回より東京ビッグサイト(有明)にての開催となる。
拡大準備集会(スタッフとサークルなどが参加する公開集会)でマイクジャック男が出て、
他の参加者に制止される事件が起こった。
また、開催1週間前に脅迫状(葉書)が会場・警察・コミックマーケット準備会に送付された。
送り主は「表現の自由党」。
火災報知器へのイタズラ、異臭による消防車出動依頼のイタズラ電話が行われた。
- コミックマーケット51(96年12月)
- 葉書による脅迫状が送付される。
消防局の指導により、スタッフ・サークルが参加して避難訓練を行う。
続く妨害活動により、この回は拡大準備集会への参加を申込制にした。
- コミックマーケット52(97年8月)
- 葉書による脅迫状が送付される。
- コミックマーケット53(97年12月)
- 葉書による脅迫状が送付される。
- コミックマーケット54(98年8月)
- 葉書による脅迫状が送付される。
イタズラ電話数回入る。
設営日に時限発火装置が仕掛けられる。
これにより、厳戒体制で開催する事となる。
また、この事件を受けて再発防止と安全な開催を目指す為に、
設営終了後のホール内に入る人には、事前登録を義務づけた。
- コミックマーケット55(98年12月)
- 葉書による脅迫状が送付される。
犯行予告電話がかけられる。
この回より一斉点検を1日3回参加者全員で行うようになる。
開催初日午前中、火炎ビンを持った男性が逮捕される。
前回の事件も同一人物の犯行とわかるものの、犯人の精神鑑定の結果、
責任能力が無いという理由により立件できず。
ただ、脅迫状の送付や嫌がらせ行動は別に犯人がいるとの判断がなされた。
一つの事件は解決したが、事件が全て終わったとは言えない状態である。
- コミックマーケット56(99年8月)
- 葉書による脅迫状が送付される。
- コミックマーケット57(99年12月)
- 葉書による脅迫状が送付される。
- コミケットスペシャル・リゾコミ in 沖縄(00年3月)
- 沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンターにて開催される。
開催1ヶ月前に会場及び宜野湾市教育委員会宛に密告文章が送られる。
準備会は当日、警察と市教育委員会への対応に追われることになった。
その後密告文章の内容をカタログで公表した。
- コミックマーケット58(00年8月)
- 葉書による脅迫状が送付される。
- コミックマーケット59(00年12月)
- 葉書による脅迫状が送付される。
爆破予告電話が入り、緊急警戒態勢に突入する。
この態勢は閉会後、机イス片付けが終了するまで続けられる。
- コミックマーケット60(01年8月)
- 葉書による脅迫状が送付される。
東地区の会場内においてかんしゃく玉が十数個バラまかれる。
その内のいくつかが踏まれて破裂した。パニックを狙った悪質なイタズラ、嫌がらせと見られる。
- コミックマーケット61(01年12月)
- 葉書による脅迫状が送付される。